授業のワンポイント
文字式の表し方
■筆記体について
文字式を書くとき,アルファベットを筆記体で書くと,b,l,zなどを数字とはっきり区別できる利点があります。
しかし,英語科では,筆記体を特に必修内容として定めていないので注意が必要です。
この教科書では,各学年の筆頭(1年では,p.11)に筆記体の一覧を載せているので参考にするとよいでしょう。

■「ふつうはアルファベット順」の意味
文字式の表し方のうち,積の表し方についての約束は,基本的には教科書p.62の枠組みで示したものですが,ほかにも,いろいろなケースがあります。
しかし,V=Shのように書く例も出てくるため,ここでは,若干の注意を与えるにとどめています。2つ以上の文字の積では,「ふつうはアルファベットの順にして書く」としているのは,そのためです。
また,そのほかに,1は省略して,aや−aと書くことにもふれておきましょう。

■文字式で表した数量の単位について
文字式の表し方の約束に従って,具体的な数量を文字式で表していく際,具体的な数量には「円」や「km」などの単位がつくことになりますが,あくまでも学習の主体は文字式であることに留意し,かっこをつける,つけないなどの単位の表記のしかたにはこだわらないことにします。
この教科書では,原則として,
・単項式では単位にかっこをつけず,多項式では単位にかっこをつける
・単項式であっても,式を計算して得られた結果の場合には,単位にかっこをつける
x×6=6x(円)など
・「次の数量を表す式を書きなさい」という問いの答えでは,単位にかっこをつける
(問いが求めているものは式であるため,単位は補足的に添えているという考え)
など,一定のきまりを設けていますが,これは教科書内で表記がばらつかないようにするためであり,生徒の答えをこれに強制するものではありません。
また,教科書の中でも,不都合が生じる場合にはこれに従わない例外もあります。
エデュフル 数学2年「単位の括弧,奇数・偶数・倍数の範囲」の「■単位に括弧をつける場合」の項でも,文字式で表した数量の単位について説明しています。
[2章]文字の式
1節 文字を使った式
2文字式の表し方(教科書p.62〜65)
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