中学生エデュフル

授業力をみがく

AIと人間を比較してみた

その他 全学年 2026/7/21

(前回の内容はコチラ)

大垣女子短期大学 幼児教育学科 講師 岡本 英通


 現在、私はAIを教育に活用するための研究をしています。その中でいつも考えていることが、「AIにできて人間にできないこと」「AIにできなくて人間にできること」です。特に「AIにできなくて人間にできること」というのは、私たちが存在する意義にもつながる大切な命題ではないでしょうか。
 そこで、AIと人間を比較することで、「AIにできなくて人間にできること」を、これまでの私自身の経験やいくつかの書籍をもとにまとめてみようと思います。

 私が上記のまとめを作るにあたって参考にした書籍は以下の3冊です。

・奈良潤 著 「人工知能を超える人間の強みとは」(技術評論社、2017年)
・友寄英隆 著 「人間とAI――社会はどう変わるか」(新日本出版社、2025年)
・結城浩 著 「AIと生きる 対話から始まる成長の物語」(SBクリエイティブ、2026年)

 もちろん、まとめた表の中にはツッコミを入れることができる内容もあるでしょう。また、「AIにはできない/限界があること」については、科学技術の発展とともに変わっていくものです。ひょっとすると明日には変わっているのかもしれません。しかしながら、どれだけAIの技術が上がっても、AIが出してきたアイデアや意見を取り入れるかは人間の選択次第です。そこは変わらない(であってほしい)ところです。参考にした書籍の「AIと生きる 対話から始まる成長の物語」の中にあった1文に
「創造性は選択に宿る」
とありました。たとえAIが優秀になったとしても、何をどのように選ぶかを決めるのは私たち人間です。1つの教材を選択するのも、教師の能力や創造性によって大きく変わるはずです。
 また、AIは電力なしでは動くことができません。実際、AIを動かすサーバーの電力量はものすごい量です。そうした電力がなくなってAIが使えなくなったとき、AIに選択まで任せていた人間はどうなるでしょうか。
 AIを使いこなすためには、適切な判断力を人間として持つことが必要なのかもしれません。

--------------------------------------

岡本 英通(おかもと ひでみち)
1993年生まれ
岐阜県内の公立小・中学校(数学科)を通算で4年間、教諭として勤務
2018年 岐阜大学大学院 教育学研究科総合教科教育専攻 サイエンスコース 数学(修士課程)修了
2023年 カールスルーエ教育大学(原文: Padagogische Hochschule Karlsruhe, ドイツ) 自然社会科学数学科後期課程修了
2023年 博士(哲学)カールスルーエ教育大学
現 職 学校法人大垣総合学園 大垣女子短期大学幼児教育学科 講師
    京都府立医科大学 生命基礎数理学 研修員
専 攻 数学教育学,創造性・創造的思考,遠隔協働学習


※Padagogische Hochschule Karlsruheの“Padagogische”のはじめのaは上部に‥がついたもの。文字化けを避けるためこの表記にしております。

アンケート

よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ3のいずれか一方はご入力ください。

Q1:この記事は授業準備のお役に立ちましたか。
Q2:この記事の詳しさは適切でしたか。
Q3:その他、ご意見・ご感想をお聞かせください。

全角で512字まで入力できます。