中学生エデュフル

授業のワンポイント

物質の区別

理科 1年生 2025/5/27

■謎の物質Xの正体

 砂糖、かたくり粉、食塩の性質を調べ、性質の違いをもとに、見ただけではわからない白い物質の種類を判別する方法を見いださせ、また、実験器具の使い方に習熟させることもねらいとしています。
 生徒に調べる方法を考えさせるとき、生徒が危険な方法を選択していないか注意します。砂糖や食塩であっても、実験で味を調べることは絶対にさせないようにしましょう。
 燃焼性を確かめるためには、ガスバーナーを用います。用いるのはこれが初めてのため、事前に扱い方の練習をさせておきましょう。点火するだけで時間がかかることが予想されるためです。また、ガスもれ、赤い炎での使用や、空気の入れすぎにより火が消えるなどのトラブルも予想されます。燃焼さじは熱くなるため、やけどに注意させます。
 また、水溶性を確かめる際、条件制御として、物質の量と水の量をそろえることに注意させましょう。

■スチール缶とアルミニウム缶の性質を調べる実験

 物質を区別する方法として、電気を流すかどうかと、磁石につくかつかないかの違いがあることを確かめることが目的です。
 まずは、電気を流すかどうかについて、乾電池と豆電球を用いて調べます。以下のように回路を組み、豆電球がつくと「電気が流れた」と見なします。缶の表面にコーティングがされているので、導線をつける部分はあらかじめ紙やすりなどでこすり落としておくか、コーティングされていない縁の部分で試しましょう。

回路の図

 また、磁石につくかつかないかの実験では、以下のようにU字磁石を用いるとよいでしょう。

 スチール缶とアルミニウム缶は、磁石につくかつかないかで区別できることがわかったら、この方法を利用して、分別・リサイクルを行っていることを知らせておくとよいでしょう。この後、金属の性質を学習するうえで、アルミニウムが磁石につかないことを確実に理解させましょう。

[物質]身のまわりの物質 
1章 いろいろな物質とその性質(教科書p.134〜149)

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