今知りたい授業のワンポイント
ふえたり へったり
■たし算・ひき算の素地をつくる数学的活動
教科書p.3のバスごっこは、たし算とひき算の意味を指導することが目的ではなく、その基礎となる体験を豊かにするための数学的活動です。
そのため、どんなバス停かを設定するなど、児童が活動に積極的に参加できる工夫をするとよいでしょう。
そして、たし算・ひき算の素地をつくるために、人の乗り降りに対応して、「増える」と「減る」という言葉に注目させます。
例えば、「3人降りたから、3人減って、2人になりました。」というように、増えたり減ったりする理由を口にしながら、バスごっこを行うとよいでしょう。
■増減を表すことば
バスの乗り降りをする場面を表現するために、児童は、人の数の増減に関するいろいろなことばを使うことになります。
例
「バスに5人乗ったので、5人増えました」
「3人降りたので、3人減りました」
このように、「増える」「減る」とそれに相当する他の言葉を結びつけるように配慮しましょう。
以後のたし算やひきざんの学習では、次のような言葉が使われることが多いので、指導する中で適宜使用するように心がけましょう。
【増加】:増える、乗る、はいる、来る、もらう
【減少】:減る、降りる、出る、帰る、あげる
■数図ブロックの操作
教科書p.3での数図ブロックの利用の仕方は、自然なものではありますが、児童にとっては初めての仕方なので、丁寧に指導する必要があります。
数図ブロックは無個性ですが、それを明示的に児童に告げても理解には繋がりません。「誰が」降りたかではなく、「3人」を強調して、数図ブロックの操作を促すしかないでしょう。数図ブロックの個性に縛られている児童に対しては、人数だけわかればいいから、どれを取ってもよいことを知らせるようにします。
[5]ふえたりへったり(教科書p.2〜3)
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