今知りたい授業のワンポイント
身近なものの重さ比べ
■算数科とのつながり
児童は算数科でも重さを学習しています。算数科での重さの学習内容や重さの単位について振り返るとよいでしょう。はかりを使うことで正確に重さを調べることができることについて、算数の既習事項をもとに確認します。

電子てんびん。児童が扱いやすいように、小数点以下を非表示にしたり、小数点以下をテープで覆い隠したりしておく。
■導入活動で用いる材料
あえて凹ませた空き缶や丸めたアルミニウムはくを用意することで、「形」に目が向きやすくなります。また、「電気を通すもの」や「磁石につくもの」を調べる際に準備したものを使うことで、材質に目が向きやすくなります。
■重さの感じ方
同じ重さであっても、大きさや色、感触などが影響し、重さの感じ方は人によって違うことがあります。「鉄10kgと綿10kgではどちらが重いか」という問いに戸惑う児童が多いです。同じ重さの鉄と綿では密度や体積が違うという点が、重さの感じ方に影響しています。
人はものの重さを比較するとき、手のひらに置いて上下に動かしながら確かめ、重さを感じないときはさらに、左右に動かしながら確かめます。これは、人はものの重さを、手のひらに置いたときの圧力だけで判断するのではなく、ものを持った手を動かしたときの感覚で判断する傾向があるためです。
また、同じものでも、のせる向きを変えると重さが変わるように感じるのは、手のひらに触れる面積が異なるため、圧力の違いを感じるためです。中学校では、重さは変わらないが手に感じる圧力が違うことを実感し、圧力について計算で求めていきます。
11.ものと重さ(教科書p.160〜169)
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