今知りたい授業のワンポイント
分数のたし算・ひき算
■分数の加減
第3学年で扱う分数の計算については、次のようにしています。
・分母は10以下のもので、同分母分数に限る。
・たし算は、和が1以下のものに限る。
・ひき算は、被減数が1以下のものに限る。
・計算結果を約分する必要はない。
教科書p.46〜47の主なねらいは、たし算・ひき算についての計算技能の習熟ではなく、分数についても、整数と同じようにたし算・ひき算ができると認識することや、分数の数としての理解を深めることにあります。
教科書では、各分数を「単位分数とその個数」という見方をしておき、「単位分数が揃っているから、後は個数の計算に帰着できる」といった考え方をさせています。このとき、数直線などと対応させながら、具体的イメージを持って理解させることが重要です。
指導にあたっては具体的場面と関連づけて、たし算・ひき算の意味を説明させたり、分数の意味や数直線を用いるなどして、計算のしかたを説明させたりすることが大切です。
決して、「同分母分数の加減計算は、分母はそのままで、分子どうしをたしたり、ひいたりすればよい」というようなテクニックだけを指導することがないようにしましょう。
■分数のたし算のつまずき
2/5+1/5を、図のように考えて、3/10とする児童がいることも予想されます。
このような児童には、どの部分が1Lなのかを確認させたり、次のように分数の意味を考えさせたりすることが必要です。
・2/5は1/5の2個分 ・1/5は1/5の1個分
また、数直線上で大きさを対応させることも有効です。
16.分数(教科書下巻p.38〜47)
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