今知りたい授業のワンポイント
でんぷんとヨウ素液
■でんぷんの調べ方
ヨウ素でんぷん反応を利用して調べます。市販されているヨウ素液を薄い黄色になるまで(水で10〜20倍に)薄めて使用します。
でんぷんの種類やヨウ素液の濃度によって、青紫色から黒褐色まで変化するので、事前に確認しておきましょう。

薄めたヨウ素液
■ヨウ素液のつけ方
種子の皮をむいた表面や、縦に分けただけの状態でヨウ素液をつけても、表皮組織の細胞壁があるため内部に入っていかず、ヨウ素でんぷん反応がうまく見られません。そこで、種子や子葉をカッターナイフで横に切り、細胞の断面をつくり、その断面にヨウ素液をつけます。インゲンマメの種子はかたいので、水に1日浸し、カッターナイフで切れやすいようにしておきます。
ヨウ素液は、日光(紫外線)に当たると変質するので、褐色瓶に入れて冷暗所に保存します。
■実験で使うインゲンマメについて
・インゲンマメは、つるなし種とつるあり種があり、つるなし種のほうが、短い期間で実ができます。
・成長を比較するために、同じ大きさの苗を用意しなければなりません。しかし、大きさをそろえるのは難しいことです。同じ大きさの苗を使うためには、あらかじめ、多めに種子をまいて苗を育てておく必要があります。
また、長期間にわたり実験するので、休日についても実験の条件を一定に保つことが必要です。苗をトレーにのせ、休日前には、たっぷりと水を与えます。

■肥料の与え方
水は毎日与えなければいけませんが、肥料については週に2回ずつ、同じ量だけ与えるようにします。
あらかじめ、同じ大きさのカップを用意して、肥料を入れ、与える日を記入して苗の近くに置いておくとよいでしょう。
液体肥料は、園芸店やホームセンターなどで購入できます。製品既定の濃度に薄めて与えます。
誤飲がないように、薄めた肥料を入れた容器にはラベルをはり、保管場所を決めておきます。

★5月の植物栽培情報
5年の「[4]花から実へ」で観察するために栽培する植物は、ヘチマ以外に、オモチャカボチャやヒョウタンでも代替できます。ただし、ヒョウタンの花は夕方に咲くため、指導には配慮が必要です。

( )内は同じ植物を栽培している学年。地域や気候によって、時期が前後することがある。
受けつがれる生命(2)[2]植物の発芽と成長(教科書p.32〜51)
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