今知りたい授業のワンポイント
点対称
算数 6年生 2025/2/20
■点対称の意味を活動を通して理解させる
「ある点を中心に180°回してぴったり重なる」という表現だけでは、その意味を掴めない児童がいます。「ある点を中心に」を明らかにするためには、適当な点を画鋲でとめて、回転させた様子を見せるとよいでしょう。その点が対称の中心でないときには図形がずれます。そのことから、「ある点」というのは対称の中心を指すことがわかります。「180°回してぴったり重なる」については、「上下(左右)を逆に回しても同じように見える」と言い直して伝えるとわかりやすいでしょう。
このように、表現の意味が捉えられないときは、操作活動を丁寧に行い、また、別の表現も織り交ぜながら助言するとよいでしょう。
■点対称な図形の性質
点対称な図形は、回してみて判断することよりも、多くの場合、直感で行っていることが多いでしょう。対応する点を結ぶ直線が対称の中心を通ること、対称の中心から対応する点までが等距離になることを、図ではっきりと確かめさせることが必要です。
また、教科書p.21で白紙に半分の図をもとに点対称な図形をかかせる作図をさせ、点対称な図形の性質の理解をより確かなものにさせましょう。

1.対称な図形(教科書p.10〜25)
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