今知りたい授業のワンポイント
いろいろな振り子
■身近な振り子
単元のまとめでは、振り子を利用した身近なもの(ブランコやメトロノームなど)についてもまとめるようにしましょう。
・メトロノーム
メトロノームは、実験で使った振り子が上下逆さまのようなつくりになっていて、「針の振れるテンポ」は「振り子が1往復する時間」とみなせます。おもりを下にずらすと振り子の長さが短くなり、1往復する時間も短くなります。
■フーコーの振り子
フランスのフーコーは、振り子を使って、地球が自転していることを示しました。
1851年、パリのパンテオン寺院のドームで、質量28kg(直径60cm)の鉄のおもりを長さ67mの針金で吊るし、人々の前でこれを振らせる実験をしました。この振り子は、おもりの先に針がついていて、この針が床にまいた砂をかくことで、振れる方向がわかるしくみになっていました。その結果、振り子が振れるにつれて、針が砂をかく位置が少しずつずれていき、約32時間で1回転することがわかりました。
この事実は、次のように説明することができます。自由に回転する支点に長い針金を結び、他端に重いおもりをつけた振り子を、北極点で振らせるとします。この支点が地球の自転によって地軸とともに回転しても、振り子の振動面は影響を受けません。したがって、地球とともに回転する観測者が見れば、この振り子の振動面は、1日に1回、時計回りに回転するというわけです。振り子の振動面が回転する角度は、低緯度になるにつれて小さくなり、赤道上では0になります。
■揺れを抑える装置
・明石海峡大橋
明石海峡大橋は、全長が3911mもある世界最大のつり橋です。このような構築物では、地震の揺れとともに、台風などの強風による揺れにも対応する必要があります。そこで、地震や強風による揺れを小さくするために、明石海峡大橋では、時計の振り子に似た装置を設置しています。この装置は、橋を支える2基の塔の中に、1基あたり20個が設置されており、建物の変動と反対方向に揺らすことで、揺れに耐えられるように設計されているといいます。
★11月の植物栽培情報
( )内は同じ植物を栽培している学年。地域や気候によって、時期が前後することがある。
7.ふりこのきまり(教科書p.122〜135)
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