エデュフル

今知りたい授業のワンポイント

てこの手ごたえ

理科 6年生 2024/11/21

■準備のポイント

 教科書で扱っている棒を使ったてこは、ケニスの「てこのはたらき体験セット」で、支点が固定されています。支点から等距離に目盛りがついている、棒の跳ね上がり防止ストッパーがついているなど、棒を使ったてこを自作する際に注意すべき点がすべて考慮された教具の1つです。
 棒や支点の耐荷重にもよりますが、おもりは10kg程度あれば十分です。おもりは、万が一、児童の足に落下した場合を想定して、ブロックなどではなく、砂がよいでしょう。
 所要時間は道具の数と児童の人数によって大きく異なるため、全員に実験させることを考慮して実験計画を立てる必要があります。

【別の方法@】
 棒と支点になる木材、それらをのせる台を用いて、棒を使ったてこを自作する方法もあります。
 ステンレス製の丈夫な棒を使う、支点の高さは児童の膝上あたりにする、おもりの高さは棒が水平になったときに少し浮く程度に調節する、といったことに留意しましょう。棒のおもりをつるす位置や、つるすS字フックに、テープを巻いておくと、棒を持ち上げるときに、おもりの位置がずれにくくなります。


【別の方法A】
 卓上で実験できるスケールの、棒を使ったてこを自作して実験を行うことも考えられます。その際は、装置のサイズ上おもりが軽くなり、手ごたえの違いを感じにくくなるので、力点に指先で力を加えるなどの工夫が必要です。

■安全上の注意点

 棒の跳ね上がり防止ストッパーや、支点部分に手をはさまないよう事前に指導しておきましょう。
 自作の器具の場合は、耐えられる棒や台なのかを、必ず事前に確認しておきます。
 自作の器具の場合は、棒が跳ね上がって顔に当たったり、支点や作用点で指をはさんだりしてけがをすることのないように、事前に操作方法を、十分に指導しておきましょう。

8.てこのはたらき(教科書p.154〜171)

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