今知りたい授業のワンポイント
電磁誘導
理科 5年生 2025/2/20
■1本の導線の周りの磁界
本単元では、電流には磁力を生じさせるはたらきがあることを学習しますが、児童は「磁力が生じるのは、導線がコイル状になっているからだ。」と考えていることが多いです。
実際には1本のまっすぐな導線に電流を流すと、導線を中心とした同心円状の磁界ができます。
・右ねじの法則
方位磁針のN極の示す向きは、電流の向きに従って一定の向きになります。この電流の向きと磁界の向きの関係は、右ねじの進む向きと回す向きの関係に対応します。これを右ねじの法則といい、フランスのA.M.アンペールが発見しました。
■電流・磁界・力の関係
コイルや電磁石を使ったおもちゃや道具をつくるとき、次のような基本的な性質を知っておきたいところです。
・フレミングの左手の法則
磁界の中にある電流は、次の図のように力を受けます。これをフレミングの法則といいます。

・電磁誘導と誘導電流
コイル(導線)の中の磁界が変化すると、コイルに電流が流れます。このような現象を電磁誘導といい、電磁誘導によって流れる電流を誘導電流といいます。この性質を利用したものが、発電機です。
コイルを簡易検流計につなぎ、コイルの中の棒磁石を動かして、コイルの中の磁界を変化させると、簡易検流計の針が振れて、誘導電流が流れるのが確かめられます。
9.電流と電磁石(教科書p.162〜179)
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ4のいずれか一方はご入力ください。