中学生エデュフル

授業のワンポイント

刺激を受けとってから、反応するまでの時間

理科 2年生 2025/8/19

■刺激を受け取ってから、反応するまでの時間

 刺激を受け取ってから反応が起こるまでに、ある程度の時間がかかることを理解させるのがねらいです。また、この実験結果をもとに、反応が起こるまでのしくみと反応に時間がかかるしくみを考えさせるとともに、神経のはたらきの学習に対する興味・関心を高めさせます。
 この実験は、ものさしを使う方法と肩をもって行う方法の2通りがあります。
 ものさしを用いる場合では、ものさしを離してからつかむまでに落ちた距離を計測します。

 肩をもって行う場合は、何人かで背中合わせに輪になり、左どなりの人の右肩をもちます。計測開始と同時に1人が隣の人の肩をつかみ、つかまれた人はさらに隣の人の肩をつかみます。これを次々に行い、最後の人に伝わるまでの時間をはかりましょう。男女で手をつなぐことに恥ずかしさを覚える年ごろでもあるので、肩を握らせることで抵抗感を減らしています。それでも抵抗感を示す場合は、男女別に行っても構いません。
 何回か繰り返すと、反応速度が速くなります。

■骨格と筋肉の関係を調べる実験

 ニワトリの手羽先の骨格標本から、骨格のつくりを調べさせるのが目的です。
 筋肉などを取り除いた手羽先を、湯につけて約10分間煮ます。その後、新しい水でもう1回煮るとよいでしょう。やけどをしないよう生徒に注意させてください。
 湯から引き上げた手羽先を、ピンセットや毛並みが柔らかい歯ブラシでさらに肉をていねいに取り除いてから、水で洗ってきれいにします。茶こしに入れて行うと、小さな骨などを失うことがありません。
 これをビーカーの中に入れ、市販の入れ歯洗浄剤を一錠とかして1日おきます。洗浄剤は、必ず酵素入りのものを選んでください。成分にタンパク質分解酵素がふくまれているので、骨に残った肉などが分解されます。
 洗浄剤から取り出した骨を水洗いし、残った筋肉などを取り除いたら、キッチンペーパーの上に並べて乾燥させます。その後、次の写真を参考に接着剤で台紙の上にはりつけ、手羽先の骨格を再現します。

完成した骨格標本の見本

[生命]生物の体のつくりとはたらき
4章 動物の行動のしくみ(教科書p.50〜59)

アンケート

よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ3のいずれか一方はご入力ください。

Q1:この記事は授業準備のお役に立ちましたか。
Q2:この記事の詳しさは適切でしたか。
Q3:その他、ご意見・ご感想をお聞かせください。

全角で512字まで入力できます。