高校入試分析
方程式の利用
文章題の練習を重ねて「できるようになってきた」と感じていても,計算手順を当てはめることに意識が向き,状況の意味を自分の言葉で捉えなおせていない場合があります。
頻出である速さの問題をはじめとした文章題では,「何を1とみなすか」「どの量をそろえて比べるか」といった整理が必要で,とくに「1あたり量」の見方があいまいだと立式までたどり着きにくくなります。こうした力が身についているかを,今回の問題のように,1人分の量として考えられるかを経過も含めて確認できる題材があると有効です。
本問では,材料が「5人分」として表で示されています。ここで必要なのは,「5人分」というまとまりをそのまま固定して扱うのではなく,1人分に直したり,必要な人数分に広げたりして考えることです。
実際の授業では,「人数は5の倍数でないといけないのでは」といった質問が出ることがあります。この反応が見られる場合,「1あたり量」は任意の単位を1あたりとして設定できる,という見方がまだ十分でない可能性があります。
逆に,「まず1人分にしてから考える」「人数に応じて量をそろえる」といった発想が自然に出てくれば,速さや割合を理解する前提となる「1あたり量」の捉え方が身についていると判断しやすくなります。この問題は,計算結果だけでなく,こうした考え方の過程も含めて見取りやすい点が特長です。
問題提供:株式会社 英俊社
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ3のいずれか一方はご入力ください。

