授業のワンポイント
台車に一定の力がはたらき続けるときの運動
■台車に一定の力がはたらき続けるときの運動
物体に一定の力がはたらき続けたときの運動の様子を調べさせ,記録タイマーの使い方と記録されたテープの処理のしかたを習得させます。
下の図のように,記録タイマーにテープを通してこのテープを台車に固定します。適当なクランプがない場合は,記録タイマーが動かないように,粘着テープなどで実験机などに固定するとよいでしょう。また,電源が遠い場合は,延長コードなどを用意して記録タイマーに接続できるようにします。

実験の様子
記録タイマー用のテープを力学台車にセロハンテープではりつける位置は,テープができるだけ水平になるようなところにし,テープがねじれないようにすることも生徒に指導しておきます。そしてこの状態の力学台車に滑車を通しておもりを接続し,これを空中から静かに落とします。以上の実験を,おもりの種類を変えながら複数回行ってください。
回収した記録テープを0.1秒ごとにはさみで切り分け,これを,横軸を時間として下のグラフのように貼り付けていきます。テープの長さのふえ方から分かることを,生徒に考察させましょう。


実験結果の一例
■力がはたらいていない物体の運動
物体に力がはたらいていないとき,物体がどのような運動をするかを調べます。
実験の手順
@まずはカメラの視野にエアトラック全体が入るようにして,カメラを三脚に固定します。
Aエアトラックの一端に物体を置き,筒に送風機で空気を送りこみます。
Bストロボスコープの発光間隔を0.1秒にして発光させます。
C部屋を暗くして,物体を手で一瞬押して動かし,物体の運動を撮影します。
D物体を押し出す力を変えて,A〜Cをくり返します。
この実験の後,撮影した写真から時間と移動距離を読み取って,表にまとめます。このとき,0秒の時の物体の位置をAとして,その後0.1秒ごとにB,C,…とすると分かりやすいでしょう。それから,この表をもとに,(a)時間と速さの関係,(b)時間と移動距離の関係のグラフを生徒にかかせ,次のことを考察させます。
・時間と速さの関係
・時間と移動距離の関係
・物体を押し出す力を変えたとき,速さや移動距離はどのようになったか
[エネルギー]運動とエネルギー
2章 物体の運動(教科書p.195〜199)
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