授業のワンポイント
√の導入・意味理解
■記号√の導入
教科書p.41では,面積が2cm^2の正方形の1辺の長さを表す数の存在を確認するとともに,2乗してちょうど2になる数は,今まで学んだ数にはないことを実感させ,このような数を表す記号として,√を導入します。
また,√2は2乗すると2になる数のうち,正の方を表し,2つある2の平方根のうち負の方は,これに−をつけて−√2と表されることをおさえます。
この√2や−√2は,これまで知っている数では言い表せない数ですが,教科書p.41の図のように,コンパスでその長さをうつしとることで,数直線上に表される1つの数であることが実感されます。
また,この記号で表した√2と−√2も,p.40の数と同様に,その絶対値が等しいことが,数直線から視覚的にわかります。


■√のついた数の意味理解
−√2や√3など,根号のついた数を具体的な数と捉えずに,形式的な記号だと捉えてしまう生徒もいます。
そこで教科書p.38〜39の活動では,正方形の1辺の長さとして現れることを意識づけ,教科書p.41でそれを数直線にうつすことにより,平方根が数直線上の数であることを確認します。
また,教科書p.44では,そのおよその値を,小数を用いて表現し,平方根の数としての存在を意識させるように配慮しています。

面積2cm^2の正方形の1辺の長さは√2cm。√2cmはおよそ1.4。

1.4^2=1.96,1.5^2=2.25で,1.96<2<2.25だから,1.4<√2<1.5
[2章]平方根
1節 平方根(教科書p.38〜49)
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