授業のワンポイント
証明記述の指導
数学 2年生 2024/10/15
■証明記述の指導
教科書p.114に証明の筋道が例示されていますが,こうした証明の筋道を書き,文章として的確に記述できるようになることが,最終的な目標といえます。ただし,証明の記述(表現)は,ただ一通りではありません。

教科書p.114の証明の筋道の例
仮定から演繹的推論によって結論を導くことや,そうした考えの進め方の過程を表現することは,はじめから流暢におこなえるものではありません。生徒は,教師や教科書の表現をまねるとともに,そうした表現を通して演繹的に推論する力も伸ばすことになります。
そこで,教科書p.119の証明のように,教科書では,それぞれの場面において,生徒が真似する模範となるように表現を吟味しています。
また,演繹的な推論を進める際の多様な表現も示したいと考え,「〜から」や「〜より」なども用いています。
しかし,模範通りの証明を生徒に求めるというものではありません。
「〜から」や「〜より」をどこでどのように用いるかを固定的に考えるのではなく,ことがらと,そのことがらを演繹的な推論によって導く際の根拠との論理的な関係がわかる記述であり,読み手に誤解なく通じる表現であれば十分です。

[4章]図形の調べ方
2節 証明(教科書p.112〜123)
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