授業のワンポイント
風がふくしくみ・大気の動きによる天気の変化
■高気圧と低気圧のまわりの大気の動きと天気
教科書p.95の表1と表2の気象データを参考に、天気図を完成させます。
風向の記号は、観測地点に対して風が吹く方位に線を引くことを、教科書p.75を参考に確認するとよいでしょう。
また、天気図上の方位は、緯線・経線の方向を基準にして定めます。南北は経線にそった方向であるため、場所によって異なることも注意が必要です。

南北は経線にそった方向になる。
等圧線は、各地点の気圧の値を参考に、どの地点とどの地点の間を通るかを推測させましょう。等圧線は、なめらかな曲線で
えがかせます。
考察では、高気圧や低気圧付近の風向・風速の特徴を、天気図記号や等圧線から読み取らせましょう。さらに、雲画像から気圧配置と雲の関係を見いださせるようにします。

等圧線は滑らかな曲線でかき、図のように交差したり枝分かれしたりしない。
■日本付近における低気圧や高気圧の動きと天気の変化
連続した4日間の天気図をもとに、日本付近における低気圧や高気圧の動きを調べ、その規則性を明らかにする実習です。
実習に使用する天気図は、春や秋であれば、実習日に近い日の天気図を入手して活用してもよいでしょう。また、6時間ごと、12時間ごとの天気図を入手して細かく調べさせるのもよいでしょう。
白地図の下に、北緯30°付近のスケールバーを示しています。北緯30°において、経度10°あたりの水平距離は約1000kmです。
なお、天気図には前線が伴われた温帯低気圧が扱われていますが、前線については、教科書p.100で学習することを伝える程度にとどめておきましょう。
<5月13日〜16日の天気概況>
・13日
移動性高気圧におおわれ、本州はおおむね晴れました。北海道は低気圧の影響でくもりや雨になりました。
・14日
東〜北日本は高気圧の圏内で晴れ、西日本は低気圧の接近でくもりや雨。天気は下り坂でした。
・15日
低気圧が本州を東へ移動し、西日本から北海道は雨になりました。沖縄県や奄美群島付近は梅雨前線の活動が活発になりました。
・16日
関東より西側では夏日になりました。低気圧の影響により東北〜北海道は雨になりました。梅雨前線近傍の沖縄県では非常に激しい雨が降りました。

×や○の付近に日付も記入させる。
[地球]地球の大気と天気の変化
3章 天気の変化と大気の動き
(教科書p.93〜107)
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