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授業のワンポイント

方程式の定義

数学 1年生 2024/7/23

■方程式の定義

 方程式には2つのとらえ方があります。
 1つは、方程式は未知の数量について成り立つ関係を表した等式であり,その未知の数量を求めることを要求しているものとみるとらえ方です。
 もう1つは、集合の見方を重視して,変数に対する条件を表しているというとらえ方です。つまり,方程式は,「相等についての条件を表した式であり,方程式の解はその条件を満たす値である」とみるとらえ方です。この場合の文字は,定数ではなく,変数を意味しています。したがって,方程式の解は,変数の取りうる値の集合(変域)の部分集合で,その条件を成り立たせる要素の集合(解の集合)です。

 1年では,一元一次方程式だけを扱うので,解は1つだけです。そのため,解の集合という考え方は現実的ではありません。はじめから方程式は成り立つことを前提にしているので,文字xがいろいろな値をとり,成り立つ場合もあれば,成り立たない場合もあることを考える必然性を実感させるのも難しいでしょう。
 1年の方程式の指導にあたっては,教科書p.88のように,未知数としての見方からはじめるのが適当です。

教科書p.88では文字xについて,「未知数」という立場をとっている。

■単位Lについて

 この教科書で取り上げる単位の表記については,国際単位系(SI)の規定に従うことにしています。
 SI単位系では,立体(斜体ではない書体)を使用すること,また,A(アンペア)やK(ケルビン)のような人名に由来する単位を除き,原則として小文字を使用することが定められています。
 リットルはSIと併用される単位であるため,この規定に従ってl(エル)と表記すべきですが,小文字のl(エル)は数字の1(いち)と紛らわしいため,大文字でLと表すことが認められており,この教科書では,リットルをLと表記することにしています。

[3章]方程式 
1節 方程式
2節 方程式の利用(教科書p.86〜111)

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