高校入試分析
英作文
会話の場面を考えながら,日本語を英語にする英作文問題です。
新指導要領の評価の枠組みを考えるとき,英作文は「思考・判断・表現」の領域になります。今回の英作文は,日本語をそのまま英訳することは難しいですが,どうすれば意図が伝わる英語になるかを考えさせる,まさに思考を向上させる格好の題材です。
「どこのネコだろう?」の部分だけの英訳問題にすれば,授業でも取り扱いやすくなるでしょう。その場合,以下の解答例を導き出す生徒が出てくれば成功と言えます。
(例)Whose cat is that? / Where does(did)that cat come from? / I wonder who has the cat. など
最近,機械翻訳を授業に取り入れた英語教授法の研究が進んでいます。
試しに,下線部を機械翻訳で訳してみると,Which cat did I see in the park we often visit?となりました。しかしながら, Which cat 〜?は,文脈から考えるとWhose cat did I see 〜?やWho has the cat that I saw 〜?などとする方が話者の意図が伝わると考えられます。これらの英文を導くために,どんな日本語を機械翻訳に打ち込めばいいかを考えさせるグループ学習をさせるのも一案です。
問題提供:株式会社 英俊社
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