中学生エデュフル

授業のワンポイント

展開の公式

数学 3年生 2025/3/4

■(x+a)(x+b)の展開

(x+3)(x+5)のように,具体的な一次式の積を展開し,xの係数と数の項に着目することで,公式を帰納的に類推させます。その後に,一般的に公式となるものを導かせるとよいでしょう。また,(x+a)(x+b)を表した面積図も公式の意味を理解する手助けになるので,活用しましょう。
 教科書p.16の問1では,計算する式のa,bにあたる数が何であるのかを確認しながら,
「xの係数は,たして〜」
「数の項は,かけて〜」
のように,はじめのうちは,口頭で展開の練習をさせることも有効です。

■(a+b)^2,(a−b)^2の展開

 (a+b)^2は(a+b)(a+b)であることを確認し,前項の方法で展開し,公式を導きます。
 a>0,b>0の場合について,面積図をそろえて2つの平方の公式を表しているので,公式の理解のために活用しましょう。また,(a−b)^2についても,(a−b)(a−b)であることを確認し,公式を導きます。ここでは, a>b>0の場合の図を示しています。
 これらの面積図から,
 (a+b)^2≠a^2+b^2
 (a−b)^2≠a^2−b^2
であることがわかります。

■(a+b)(a−b)の展開

 (a+b)(a−b)を,分配法則を使って展開し,公式を導きます。面積図をそえて示していますが,公式との対応関係が理解しにくい場合には,実際に紙などを使って考えてもよいでしょう。
 この公式は,
 「和と差の積は2乗の差」
のように記憶させるとよいでしょう。

[1章]式の展開と因数分解 
1節 式の展開と因数分解(教科書p.10〜27)

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