授業のワンポイント
平行・図形の移動・回転
数学 1年生 2024/11/12
■小学校における平行の定義と平行な直線のかき方
平行線の定義は,「同じ平面上にあって,交わらない2直線」というものですが,その定義にしたがって図がかけないという欠点があります。
そこで,小学校では,「1本の直線に垂直な2本の直線は平行であるといいます」と平行を定義して平行線をかかせています。1つの三角定規を固定し,もう1つの三角定規の直角になる部分をうまく利用する方法で主に指導されています。

■図形の移動
小学校の低学年から,図形の性質を「ずらす」「まわす」「折り返す」といった具体的な操作を通して考察しています。
また,小学校6年では,それらの活動を通して1つの図形の対称性に着目させ,線対称および点対称の概念を理解させるようにしています。
図形を,形や大きさを変えないで,位置だけを変えることが「移動」であることを知らせた上で,平行移動の学習をおこないましょう。
■回転の中心の作図
対応する点は,回転の中心からの距離が等しいので,対応する点を結ぶ線分の垂直二等分線上に回転の中心があることになります。
作図の学習の後に,振り返らせるとよいでしょう。

[5章]平面図形
1節 直線と図形
2節 移動と作図(教科書p.146〜165)
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