授業のワンポイント
標本調査
■標本調査とデータの活用の指導について
1年7章「データの活用」では,「目的に応じてデータを収集して分析し,そのデータの分布の傾向を読み取り,批判的に考察し判断すること」を学んでいます。
しかし,1年では,データを収集する対象が身近で,収集できるデータの数にも限りがあり,調査のあり方そのものを学習対象とはしていないことに気をつけましょう。
3年8章「標本調査とデータの活用」の指導にあたっては,標本の抽出方法,母集団の性質の推定のしかたについての知識を獲得した上で,実験や調査などの活動を通して実際に標本調査を体験し,実感を伴ってその意味や必要性を理解させることが大切です。
その際,日常生活や社会においては,様々な理由から収集できるデータが全体の一部にすぎないことを理解させ,全数調査と比較するなどして,標本調査の必要性と意味の理解を深めることが大切です。
■標本調査の具体的な方法
1.「無作為に抽出すること」の必要性と意味を,実験を通して理解させること
2.無作為抽出の方法を知ること
特に,1は,標本調査の最も重要なところなので,身近にある標本調査が,この点で適切なものとなっているかを確認させておきましょう。
さらに,母集団と標本の関係について,標本の性質から母集団の性質を推定できることを,実験を通して理解させます。

[8章]標本調査とデータの活用
1節 標本調査(教科書p.202〜217)
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