授業のワンポイント
海洋プラスチックごみ/大切なもの
■Target 28 の解説p.114
ここでは,「〜が…するとき」や「〜が…であるとき」と言うときの文の文構造と意味,使い方を学習します。
(例)
@ When I learned that, I was surprised.
(それを学んだとき,私は驚きました。)
A I was surprised when I learned that.
(それを学んだとき,私は驚きました。)
〔形式〕
・when には疑問詞と接続詞がありますが,@とAで用いられている when はともに接続詞です。
・接続詞 when で始まる節は,主語に情報を加える副詞の働きがあることから副詞節と呼ばれます。また,when で始まる節だけでは文としては成立せず,主節に従属するため,従属接続詞と呼ばれます。
・接続詞 when は「とき」を表す副詞節を導く従属接続詞。
・@のように when 節が主節の前にくるときは,主節の前にコンマを置き,文末はピリオドを置きます。
・Aのように when 節が主節の後にくるときは,文中にコンマを置きません。
〔機能と意味〕
・接続詞 when には,下の(1)〜(3)のような意味があり,いつのことなのかを伝える機能があります。
(1)「〜する[した]ときに」
When I called him, he was watching TV.
(電話したとき,彼はテレビを見ていました。)
(2)「〜すると[したら](すぐに)」
I'll call you again when I get home.
(家に着いたら,もう一度電話します。)
(3)「〜する[した]ときは(いつも)」
When I listen to this song, I fall asleep.
(この歌を聞いていると,私はいつも眠ってしまいます。)
・(2)の例文のように,ときを表す副詞節(when節)では,未来のことを表していても動詞は現在形を用います。
(×) I'll call you again when I’ll get home.
・@のように接続詞 when で始めると,先に状況説明を行うことができます。

■Target 29 の解説p.116
ここでは,過去進行形を使った文の文構造と意味,使い方を学習します。
(例)
・When I got home, my brother was surfing the Internet.
(私が家に帰ったとき,弟はインターネットサーフィンをしていました。)
〔形式〕
・(例)は過去進行形の文。
・過去進行形は「be 動詞の過去形+現在分詞(動詞の -ing 形)」で表します。
〔機能と意味〕
・過去進行形には「(そのとき)〜していた」という意味があり,過去のある時点で進行中または継続中の動作や,ある限定された期間に繰り返し行っていたことなどを表す機能があります。
・過去のある時点でしていたことを表すとき,ある時点を表す副詞(句)や副詞節をともなうことがあります。
I was playing baseball game around 5 p.m. yesterday.
(私は昨日の午後5時頃野球をしていました。)
・(例)は When I got home のように副詞節を用いて,過去のある時点における進行中の動作を表しています。

■Target 30 の解説p.118
ここでは,「give / show などの動詞+目的語(人)+目的語(もの)」を使った文の文構造と意味,使い方を学習します。
(例)
@ My friend gave a present to me.
(友達は,プレゼントを私にくれました。)
A My friend gave me a present.
(友達は,私にプレゼントをくれました。)
〔形式〕
・@は「主語+動詞+目的語(もの)+前置詞+前置詞の目的語(人)」の文構造。Aとの比較のために提示。
・Aは「主語+動詞+間接目的語(人)+直接目的語(もの)」の文構造。
・Aの文構造では「(人)に」を意味する間接目的語(名詞・代名詞)と「(もの)を」を意味する直接目的語(名詞)の2つの目的語(二重目的語)を取る他動詞が用いられます。
・二重目的語をとる他動詞には下の2つのグループがあり,@の「主語+動詞+目的語+前置詞+(前置詞の)目的語」の文で言い換えることができます。その際,(1) のグループの動詞では前置詞に to を用い,(2)のグループの動詞では前置詞に for を用います。
(1) give, tell, send, show, teach などのグループ
Tom showed me some pictures.
→ Tom showed some pictures to me.
(トムは私に写真を見せてくれました。)
(2) buy, make, cook, singなどのグループ
My father bought me an ice cream.
→ My father bought an ice cream for me.
(父は私にアイスクリームを買ってくれました。)
〔機能と意味〕
・「give +人+もの」で「(人)に(もの)を与える」という意味を表します。
・(1) のグループの動詞が二重目的語をとると,それぞれ次の意味を表します。
tell:「〜に…を話す」
send:「〜に…を送る」
show:「〜に…を見せる」
teach:「〜に…を教える」
・(2) のグループの動詞が二重目的語をとると,それぞれ次の意味を表します。
buy:「〜に…を買ってあげる」
make:「〜に…を作ってあげる」
cook:「〜に…を料理してあげる」
sing:「〜に…を歌ってあげる」

■単元の振り返りCheck(p.120)
教科書p.120の「Check」の内容について確認します。
【会話例】
T: Unit 10では,海洋プラスチックごみについて理解しました。教科書では,Kiriがニュージーランドで経験したことやKiriの弟が見つけたウェブサイトから学んだり感じたりしたことをスピーチにして発表するという流れでしたが,どんなことが印象に残りましたか。
S1: プラスチックごみは,海外からも漂着しているということに驚きました。
S2: 動物たちが間違えて食べて死んでしまうこともあると聞いたことがありますが,海洋ごみのうち60%がプラスチックだということは知りませんでした。
T: そうですね。海外からのごみも日本の海岸に流れ着いているほど,海はごみであふれていることが想像されます。また,動物たちの暮らしに深刻な影響を与えていることもわかります。ふだん動物の暮らしについては忘れがちですが,動物の環境は,巡り巡って人間の暮らしにも影響があることが考えられます。Kiriは,それらについてどんな対策を考えていましたか?
S3: ごみを捨てないことです。
S4: 環境にやさしい素材を使うことです。
S5: リサイクル製品を使うことです。
T: その通りです。Kiriは環境問題について関心をもち,深く考えるようになったことで,自分の生活の中でできることを考えることができました。
さて,この単元では,接続詞whenについて学習しました。whenを使うと,どんなことが言えますか?
S6: 「〜するとき…」ということが言えます。
T: そうですね。例えば,自分が帰宅したときに家族がしていたことを説明する場合,過去進行形と合わせた英文にすれば,状況を詳しく伝えることができます。例えば,「S7 が帰宅したとき,弟さんがテレビを見ていた」という状況を説明するには,どのように言いますか?
S7: When I came home, my brother was watching TV.
T: Perfect! このように,接続詞 when と過去進行形は,状況を詳しく説明する際に役立ちます。
また,動詞のあとの語順に注意が必要な場合があることも学びました。「相手」と「もの」がある動作の場合,「動詞+相手(人)+もの」の語順になることに気をつけましょう。例えば,どんな動詞を学習しましたか?
S8: give, show, bring, buy などです。
T: しっかり覚えていますね。これから学習する動詞の中にも,まだまだ出てきますので,一つ一つ覚えて,使えるようにしていきたいですね。

【Unit 10】Plastic Waste
【Think & Speak】大切なものについてスピーチをしよう
(教科書p.113〜120)
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