授業のワンポイント
場合の数と確率の指導の留意点
■小学校での学習の概要と小中連携の観点からの指導の留意点
確率を求める際には,ことがらの起こりうる場合の数をもれや重なりがないように数えることが前提となります。
具体的なことがらについて,データを分類整理したり,起こりうる場合を順序よく整理して調べたりすることについては,小学校においても継続的な指導がなされています。
(例)
●小学校4年
データを2つの観点から分類整理して特徴を調べることについて,読み飛ばしのないように順序よく数えることや,重複して数えることがないように,数えたデータに印をつけること,簡単な二次元の表を用いることなど,数え間違いをなくす方法を具体的に指導しています。

小学4年「調べ方と整理のしかた」
●小学校6年
5年までの学習を受けて,起こりうるすべての場合を分類整理して,順序よく列挙できるようにする指導がおこなわれています。
中学校における確率の指導に直接つながる内容ですが,小学校における指導では,結果として何通りの場合があるかを明らかにすることだけでなく,整理して考える過程に重点がおかれています。
したがって,具体的な事象に即し,図,表などを工夫して用いることで,もれや重なりがないように順序よく調べることが大切にされています。

小学6年「組のつくり方」

小学6年「並べ方」
[6章]場合の数と確率
1節 場合の数と確率(教科書p.158〜171)
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