中学生エデュフル

授業のワンポイント

助動詞 must, have to

英語 2年生 2025/5/13

■Target 7 の解説助動詞 must

「〜しなければならない」という義務や命令を表すmust,「〜してはいけない」という禁止の意味を表すmust notの文構造と使い方を学習します。

(例)
@ You must come home by 8 p.m.
(あなたは午後8時までに家に帰らなければなりません。)
A You must not watch TV after 11 p.m.
(あなたは午後11時以降にテレビを見てはいけません。)

[形式]
・@は,mustを用いた肯定文。「主語+must+動詞の原形」。
・Aは,mustを用いた否定文。「主語+must not+動詞の原形」。
・must は主語の人称や数によって変化しない。後に続く動詞も原型のまま。

〔機能と意味〕
・@の must は,「〜しなければならない」→義務や命令を表す。
・Aの must not は,「〜してはいけない」→禁止を表す。
・must not の短縮形はmusn't

■Target 8 の解説have to

「〜しなければならない」という意味を表すhave to,「〜する必要はない」という意味を表すdon't have to の文構造と使い方を学習します。

(例)
@ You have to come back by 5 p.m.
(あなたは午後5時までに戻ってこなければいけません。)
A You don't have to buy the tickets.
(あなたはチケットを買う必要はありません。)

[形式]
・@は,have to を用いた文。have to は助動詞に準ずる表現で,to の後は動詞の原形を用いる。
・Aは,have to を用いた否定文。「主語+must not+動詞の原形」。
・未来のことを表す場合は,will have to となる。

[機能と意味]
・@の have to は,「〜しなければならない」→義務や必要を表す。
・Aの don't have to は,「〜する必要はない」→不必要を表す。
・You が主語になると,「〜したほうがよい,〜しなさい」という意味合いになることがある。

■Target 9 の解説助動詞 should

 「〜すべきである」という意味を表す助動詞 should の文構造と使い方を学習します。

(例)
You should see a doctor.
(あなたは医者にみてもらうべきです。)

[形式]
・助動詞shouldを用いた文。肯定文は「主語+should+動詞の原形」。
・否定文は shouldn't (should not)。

[機能と意味]
・話し手が主観的に「〜すべきである」と判断している義務を表す。
・You を主語にすると,「(あなたは)〜したほうがよい」という意味を表し,助言の機能を持つ。
・否定文は,「〜すべきではない,〜しないほうがよい」という意味になる。

■Read & Think本文の導入

(1)タイトルとSceneを確認して,本文の設定を把握します。
(2)教科書p.40〜41のグラフや写真をもとに生徒とやり取りし,これから何を学ぶか見通しを立てます。

【会話例】
(デジタル教科書でp.40のグラフを提示する。)
T: Please look at the graph.
  It shows the ethnic groups in Singapore.
  How many ethnic groups are there in Singapore?
S1:Three.
T: Right. Look at the sign.
(看板の写真を提示する。)
T: What can you see on the sign?
S2:We can see many kinds of languages.
T: For example?
S3:English, Chinese ...
T: How about the other two languages?
  Do you know?
S4:I don't know.
T: OK. Let's check later.
  Look at the next pictures.
(寺院や教会の写真を提示する。)
T: Do you know them?
S5:No, I don't.
T: In this part, you're going to read about Singapore.
  Let's learn about the country.

■題材解説シンガポール

 シンガポールは,多文化主義と歴史の豊かさを特徴とする国です。中国系,マレー系,インド系,その他の民族から成る多様な民族構成は,19世紀の中継貿易港としての繁栄と,イギリス植民地時代の移民政策によるものです。
 この背景により,シンガポールでは4つの公用語(英語,中国語,マレー語,タミル語)が使用され,各民族の文化や生活様式が尊重されています。
 宗教も多様で,仏教,イスラム教,キリスト教,ヒンドゥー教など,多彩な信仰が共存しています。寺院やモスク,教会が街中に点在し,異なる文化の調和を象徴しています。
 さらに,植民地時代から現代に至る歴史を経て,シンガポールは金融と貿易の拠点として成長を遂げてきました。
 その多文化的な魅力と国際的な地位は,シンガポールをユニークで魅力的な国にしています。訪れる人々は,その多様性と調和から多くの刺激を得ながら,シンガポールの良さを満喫しているのです。

【Unit 3】
Visiting Singapore
(教科書p.33〜41)

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