授業のワンポイント
Passing Down Memories(2)
■題材導入とListening 活動p.20
この単元では,被爆樹木に関する会話文を読み,その象徴的な意味と歴史的背景の概要を捉えることを目標にしています。
(1)Part 2 本文のピクチャーカードを見せながら教師と生徒でやり取りをして,本文の導入を進めます。
【会話例】
T: These trees, aogiri, were victims of the atomic bomb.
Can you guess how far aogiri trees are from the hypocenter, 爆心地?
S1: No.
T: It was only 1,300 meters away.
Where is 1,300 meters from this school?
S2: Probably the post office.
T: Maybe. We can even see the post office from the window.
Right? So, why do you think these trees survived?
S3: A miracle!
T: Yes, it was a miracle.
The trees were badly damaged when the atomic bomb was dropped, of course.
But, miraculously, new buds sprouted the following year.
OK, now listen to the audio and I’ll ask you some questions afterward.
(2)デジ教で本文音声を2回聞かせます。生徒は,1回目は閉本状態,2回目は開本状態で聞きます。
(3)Listen の問い“What gave hope and courage to many people in Hiroshima?” についてクラス全体で確認します。

■Target 5 の解説p.20
ここでは,現在完了形(継続用法)とHow long を使った疑問文の構造と意味,使い方を学習します。
(例)
@ How long have the trees been here?
(この木々は,どのくらい(の間)ここにあるのですか。)
A They have been here for around 80 years.
(約80年間ここにあります。)
B How long have you played the piano?
(あなたは,どのくらい(の間)ピアノを弾いているのですか。)
C I have played it since I was six years old.
(私は6歳から弾いています。)
〔形式〕
・@は〈How long + have +主語+過去分詞+修飾語句?〉の文構造で,「どのくらいの間〜していますか」という現在までの「状態や習慣の継続期間の長さ」を具体的に尋ねる現在完了形の Wh- 疑問文。
・Aは〈主語+ have +過去分詞+修飾語句〉の文構造で,@の疑問文に具体的に答える「状態や習慣の継続」を表す現在完了形の文。
・Bは〈How long + have +主語+過去分詞+目的語?〉の文構造で,@と同様「状態や習慣の継続期間の長さ」を具体的に尋ねる現在完了形のWh- 疑問文。
・Cは〈主語+ have +過去分詞+直接目的語+ since +過去のある時点〉の文構造で,@の疑問文に具体的に答える「状態や習慣の継続」を表す現在完了形の文。「〜からずっと」という意味を表す〈since +過去のある時点〉の表現が使われています。
〔機能と意味〕
・「どのくらいの間〜していますか」というように,現在までの「状態や習慣の継続」期間を尋ねるときには,〈How long〉で文を始め,〈have +主語+過去分詞〉を続けます。
・他の現在完了形の文と同様に,主語に合わせて have / has を使い分けます。
・返答としては Target 4 で学習した〈主語+ have +過去分詞+修飾語句+ for +期間〉や〈主語+ have +過去分詞+直接目的語+ since +過去のある時点〉の文構造で,「今まで…の間ずっと〜している」「…から今までずっと〜している」という現在までの「状態や習慣の継続」を表す現在完了形を使うのが一般的です。

■題材解説被爆したアオギリ
平和記念公園には,平和を祈願する建造物やモニュメントのほかに,原爆で大きな損傷を受けながらも再生した「被爆したアオギリ」があります。
1933年,広島逓信局(現在の中国郵政局)の中庭に4本のアオギリの苗が植えられていましたが,爆心地から約1.3kmと近かったため,原子爆弾の熱線と爆風をまともに受けました。1本は完全に焼失し,残りの3本も枝葉が枯れ,幹の半分が焼けえぐられました。しかし,原爆投下の翌年には新たな芽を出し,驚くべき回復を見せ,広島の人々に希望を与える復興の象徴となりました。
その後,アオギリは1973年5月に平和記念公園に移植され,現在は2本が生き残り,毎年種を実らせています。これらの種子は国内外へ贈られ,その種子から育った苗木は「被爆アオギリ二世」と名付けられ,世界中で平和のメッセージを発信する役割を担っています。
■Target 6 の解説p.22
ここでは,現在完了進行形を使った文の構造と意味,使い方を学習します。
(例)
@ I have been playing the piano for two hours.
(私は2時間ずっとピアノを弾いています。)
A I have been playing the piano for six years.
(私は6年間ずっとピアノを弾いています。)
〔形式〕
・@Aはともにに〈have been +動詞の -ing 形〉の文構造で,動作動詞を使って「今まで…の間(休みなく)ずっと〜している」という現在までの「動作や習慣の継続」を表す現在完了進行形の文。
・have / has の使い分けや否定文や疑問文の作り方については他の現在完了形の文と同じです。
〔機能と意味〕
・〈have been +動詞の-ing 形〉で,動作や習慣の継続を表すことができます。
・「状態」の継続を表すときには〈have +過去分詞〉を使い,「動作」の継続を表すときには〈have been +動詞の-ing 形〉を使うのが一般的です。
・@のように現在まで数時間続く「動作」についてだけでなく,Aのように現在まで数年間続くような「習慣」についても表現することができます。

■題材解説佐々木禎子と原爆の子の像
【佐々木禎子の生涯】
佐々木禎子は1943年に広島市で生まれ,2歳のときに爆心地から約1.6kmのところにある自宅で被爆しました。奇跡的に無傷でしたが,避難する途中で黒い雨に打たれます。
その後,禎子は元気な少女に成長しましたが,小学校6年生で病のきざしが現れます。首のまわりにしこりができて顔が腫れあがり,左足に紫色の斑点が見られるようになったのです。
そこで,病院で詳しく検査したところ,白血病と診断され,入院を余儀なくされました。小学校の卒業式にも出席できず,中学校にも1日も通うことはできませんでしたが,禎子は不安や痛みに耐えて明るく振る舞い,両親や周囲の人々への思いやりの心を忘れませんでした。
そんななか,禎子は見舞いの品として贈られた千羽鶴をきっかけに,「生きたい」という願いを込めて,自ら鶴を折るようになりました。1か月ほどで千羽を超えましたが,その願いもむなしく,1955年10月25日に12歳でこの世を去りました。
【原爆の子の像の建立】
禎子の小学校時代の同級生たちは,その死を深く悲しみ,禎子をはじめ原爆によって失われた子どもたちの霊を慰めるために記念の像を作ろうと立ち上がりました。その活動は広島市内の小・中・高校を巻き込んだ大きな運動へと発展し,募金活動が進められました。
やがて国内外から多くの募金が寄せられ,禎子の死去から3年後の1958年5月5日,平和記念公園に「原爆の子の像」が建立されました。台座の頂上に立つ折り鶴を捧げ持つ少女の像には平和な未来への夢が託され,台座の左右に配された少年少女の像は明るい未来と希望を象徴しています。今日,この像には毎年1,000万羽もの折り鶴が捧げられ,国内外から多くの人々が平和を祈るために訪れています。
【Unit 2】
Passing Down Memories
(教科書p.20〜23)
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