授業のワンポイント
世界で活躍する人物
■Target 16 の解説p.78
この単元では,〈 make / let / help など+名詞+動詞の原形〉を使った文の文構造と意味,使い方を学習します。
(例)
@ The movie made me cry.
(あの映画は私を泣かせました。)
A My sister helped me clean my room.
(私の姉は,私の部屋を掃除をするのを手伝ってくれました。)
〔形式〕
・〈主語+動詞+目的語+動詞の原形(=原形不定詞)〉の文構造。多くの場合,目的語には人がきます。
・動詞の原形で不定詞の働きをするものを「原形不定詞」といいます。
・Aの〈help +人+原形不定詞〉では,原形不定詞の代わりに to 不定詞が用いられることもあります。アメリカ英語では原形不定詞が好まれ,イギリス英語でも口語では原形不定詞が一般的です。
・この文構造で用いられる動詞には,make, help のほかに let があります。また,see などの知覚動詞もこの文構造で用いられますが,高校で学習します。
〔機能と意味〕
・@の〈make +人+動詞の原形〉は「〜(人)に…させる」という意味を表します。
・Aの〈help +人+動詞の原形〉は「〜(人)が…するのを手伝う」という意味を表します。
・〈let +人+動詞の原形〉は「〜(人)に…させてあげる」という意味を表します。
(例)My father didn't let me use his computer.
(父は私にコンピューターを使わせてくれなかった。)
(例)Let me check your temperature.
(熱を測らせてください。)

■Target 17 の解説p.80
この単元では,仮定法を使った文の文構造と意味,使い方を学習します。
(例)
@ If I were you, I would practice harder.
(もし私があなただったら,もっと一生懸命練習をするだろうに。)
A What would you do if you had 100 million yen?
(もし1億円持っていたら,あなたは何をしますか。)
〔形式〕
・事実に反することや,現実には起こりそうにないことを「もし〜なら」と仮定して述べるときは,動詞や助動詞の過去形を用います。時制をずらすことで「現実ではない」ことを表現します。これを「仮定法」いい,これに対して事実をそのまま述べる言い方を「直説法」といいます。
・仮定法には,現在の事実に反することを仮定して述べる「仮定法過去」と,過去の事実に反することを仮定して述べる「仮定法過去完了」があります。後者は高校で学習します。
・仮定法を用いた文には,if 節を用いるものと,I wish を用いるもの(→ Target 18)があります。
・if 節を用いる場合は,@のように〈If +主語+動詞や助動詞の過去形〜,主語+ would/could +動詞の原形…〉の形になります。
・@のように be動詞の過去形は,主語が I や he / she であっても were が用いられます(口語では was が用いられることもあります)。
〔機能と意味〕
・if 節を用いる仮定法には,事実に反することや,現実には起こりそうにないことを「もし〜なら」と仮定して述べる機能があります。
@では,「実際には,私はあなたではないが,もしそうだったとしたら…」と事実ではないことを仮定して述べていいます。
Aでも,「実際には1億円持っていないが,もしそうだったとしたら…」と事実ではないことを仮定して相手に問いかけています。
・〈If +主語+動詞または助動詞の過去形〜,主語+ would / could +動詞の原形…〉は「もし〜なら,…だろうに/…できるのに」という意味を表します。

■Target 18 の解説p.82
この単元では,〈I wish +主語+動詞や助動詞の過去形〉を使った文の文構造と意味,使い方を学習します。
(例)
@ I wish there were no wars in the world.
(戦争のない世界だったらいいのに。)
A I wish I could fly to you.
(あなたのもとへ飛んで行けたらいいのに。)
〔形式〕
・I wish を用いる仮定法は,〈I wish +主語+動詞や助動詞の過去形〜〉で表します。
I wish I had more time to read comic books.
(マンガを読む時間がもっとあればいいのに。)
・@のように be動詞の過去形は,主語が I や he / she であっても were が用いられます(口語では was が用いられることもあります)。
・Aのように,could を用いて〈I wish +主語+ could+動詞の原形〜〉の形になることもあります。could のほかに would を用いることもあります。
〔機能と意味〕
・I wish を用いる仮定法には,現在の事実に反する願望を表す機能がある。
@では,「戦争がない世界はないとわかっているが,それでも戦争がない世界を望む」という現在の事実に反する願望を表しています。
・〈I wish +主語+動詞の過去形〜〉は「〜であればいいのに」という意味を表します。
・〈I wish +主語+ could +動詞の原形〜〉は「〜することができたらいいのに」という意味を表します。
・〈I wish +主語+ would +動詞の原形〜〉は未来のありそうもないことへの願望を表します。
I wish she would send me an e-mail.
(彼女が私にメールを送ってくれたらいいのに。)

【Unit 6】
Working in the World
(教科書p.77〜83)
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