授業のワンポイント
合同・仮定と結論
数学 2年生 2024/10/1
■合同の定義について
合同の定義としては,次の3つのものが考えられます。
1.形と大きさの等しい2つの図形は合同である。
2.ぴったり重なる図形は合同である。
3.対応する線分の長さ,対応する角の大きさが,それぞれ等しい2つの図形は合同である。
この場合、1は漫然としすぎていてつかみにくく,3は難しすぎるため,教科書では,2を図形の定義として採用し,3をその性質として扱うことにしています。

■仮定と結論
証明を進めるにあたって,仮定と結論を正確にとらえておくことは大切です。これによって,「仮定→結論」という証明の意味も明確になります。
ところが,命題の中には,「対頂角は等しい」のように,「〜ならば〜」の形になっていないものがあります。
このような場合,その意味を具体例で示して,
「2直線ABとCDが点Oで交わるならば,∠AOC=∠BODである」
のように,表現を変えてとらえる必要もあります。
文章に表現することが難しい生徒もいるので,命題の意味を正しくつかみ,仮定と結論の内容がわかることを重視しましょう。
[4章]図形の調べ方
1節 平行と合同
2節 証明(教科書p.94〜123)
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