授業のワンポイント
階級・ヒストグラム
■階級について
階級a〜bは,ふつうは「a以上b未満」の値と考えますが,例えば,100点満点の点数を,0〜10,10〜20,…,90〜100のようにしたときには,最後の階級90〜100に,特別に100点を含めることもあります。
表計算ソフトによっては,「aより大きくb以下」の値を考えたり,それぞれの階級を階級値で表したりしているものもあります。
階級の個数や階級の幅に特に決まりはありませんが,それぞれの境界値や階級値がなるべく簡単な数になるように決めるのが望ましいでしょう。
■棒グラフとヒストグラムの違い
棒グラフとヒストグラムは似ているように見えますが,以下のように,異なる点がいくつかあります。
・棒グラフは,横軸に項目を並べます。
ヒストグラムは,横軸が数値軸です。
・棒グラフは,棒と棒の間に隙間があります。
ヒストグラムは,柱と柱の間に隙間がありません。ヒストグラムで隙間が空いていると,その部分の数値のデータがなかったかのような印象を与えるからです。
・棒グラフは,棒の高さが資料の傾向を表しています。
ヒストグラムは,横幅と高さの両方に意味があり,長方形の面積で傾向を読み取ります。
1つのヒストグラムの中で階級幅が異なる場合があり,そういった場合には,階級に応じて高さが調整されています。

[7章]データの活用
1節 ヒストグラムと相対度数(教科書p.214〜232)
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