授業のワンポイント
四分位数
■四分位数の分類
この章では,インターネットの通信速度の測定結果の題材を取り上げています。四分位数をはじめて学ぶ生徒に配慮し,データの個数は少なくして,データの個数が偶数と奇数のどちらの場合でも四分位数の求め方の練習ができるようにするため,データの個数は会社によってばらばらにしています。
A社:13個(4n+1)
B社:14個(4n+2)
C社:15個(4n+3)
D社:12個(4n)

■四分位数の求め方
四分位数は,次の手順で求めます。ことばだけの説明ではとらえにくいので,教科書p.175のように,図を用いて説明します。
1.データを値の小さい順に並べる。
2.中央値を求める。(第2四分位数)
3.中央値を境にして,データを2つに分ける。
4.2つに分けたデータのうち,小さいほうのデータの中央値を求める。(第1四分位数)
5.2つに分けたデータのうち,大きいほうのデータの中央値を求める。(第3四分位数)


四分位数の求め方はいくつかあります。
教科書p.175では,「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」に記載されている方法を用いました。表計算ソフトで四分位数を求めると,この方法で求めた値とは一致しないことがあります。しかし,データの数が多ければ,求め方による値の違いは小さくなるため,傾向を分析する上で問題にはなりません。
[7章]箱ひげ図とデータの活用
1節 箱ひげ図(教科書p.172〜183)
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ3のいずれか一方はご入力ください。