授業のワンポイント
小学校と中学校で異なる表現・ミウラ折り
■小学校と中学校で異なる定義や性質の表現
平行四辺形の定義や性質は小学校でも指導していますが,以下のように中学校とは表現のしかたが異なっている場合があるため,注意が必要です。平行四辺形の性質をまとめる際に,小学校での表現を用いた後,中学校でこれから用いる表現に読みかえるなどの指導を行うという方法も考えられます。
・中学校での表現「それぞれ」
小学校では2組あることについて明確に述べられていない場合もあるし,2組あることについて述べる場合も「どちらも」といった表現を用いたりすることが多い。
・中学校での表現「平行四辺形の性質 中点」
小学校ではまん中の点という表現を用いるのが一般的。
■ミウラ折り
教科書p.142の数学ライブラリーで,ミウラ折りを紹介しています。実際にふれることによって,そのすばらしさを実感するのもよいでしょう。
ミウラ折りの折り方
1.長方形の長辺が5等分になるように折る。
2.これに,図@のような折り目をつける。

3.一度ひろげて,それぞれの折り目が,図Aのようになるように折り目を折りなおす。

ミウラ折りで折られた紙をひろげて,折り目で囲まれた部分をみると,すべてが平行四辺形になっているわけではありません。教科書p.142にも書かれているように,折り線で囲まれた部分が平行四辺形であることに注意しましょう。
[5章]図形の性質と証明
2節 四角形(教科書p.139〜157)
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ3のいずれか一方はご入力ください。