高校入試分析
運動とエネルギー ―力のつり合い―
理科 3年生 2021/9/14
「運動とエネルギー」の単元では,力の合成や分解を学び,合力や分力の作図や計算の練習をして理解を深めます。この学習が実生活で何の役に立つのかを,この問題が気づかせてくれるのではないでしょうか。まずは,問題をみてみましょう。
「角度と力の大きさの関係」に関する問題です。計算ではなく,実験3で角度と糸にかかる力の大きさの関係について調べています。
「角度が大きくなる」⇒「ばねののびが大きくなる」⇒「ばねにかかる力が大きくなる」⇒「糸にかかる力が大きくなる」ことがわかります。これを実生活に応用したものが斜張橋とよばれる橋で,ケーブルの角度によってケーブルにかかる力を見極め,どのような耐性のケーブルを使う必要があるか判断するのです。
科学と実生活との関わりを感じさせることが,科学に対する興味にも結びつきます。入試という観点からは,文章で記述させる問題が増えていますので,表現力をつけさせることも大切です。
問題提供:株式会社 英俊社
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