授業のワンポイント
直線・角
■直線・線分・半直線
「直線」という用語は,小学校2年で「まっすぐな線を直線といいます」と定義しています。小学校の定義が拡張されていることを,しっかりとおさえておきます。
「半直線」は,初めて登場する概念です。日常生活ではあまり用いられていませんが,数学では,直線や線分と厳密に区別しなければならない説明のときなどに使われる用語です。

図1
図1のような直線や線分の場合,直線BA,線分BAのように表記してもかまいません。
これに対して,半直線は,端とする1点を始点として一方にのびていることがわかるように,図1のような場合,端の点Aを前にして半直線ABのように表し,半直線BAとは表しません。
ただし,「半直線」という用語については,厳密に区別しなくても支障がない場面では,この用語を,「使わなくてはならないもの」とする必要はありません。
■角
「角」については,小学校で,辺,頂点および大きさについて学習していますが,記号∠を使った表し方ははじめてです。
次の図2のような場合では,∠ABCのかわりに,∠CBAと書いてもかまいません。記号Bを間にはさんで表すことを理解させましょう。

図2
また,他の角とまぎらわしくないときは,∠Bのような書き方を用いてもよいことを知らせておきます。
[5章]平面図形
1節 直線と図形(教科書p.146〜152)
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ3のいずれか一方はご入力ください。