授業のワンポイント
大気の動きに関する実験
■温度がちがう空気の動きを調べる実験
大気レベルでもよく見られる、冷たい空気とあたたかい空気がふれ合うときの空気の動きを、容器の中で発生させて調べます。
まず、透明容器の中央に仕切り板を入れ、片方に冷やした保冷剤を入れます。続いてビーカーに砂を入れ、線香を2本程度立てて火をつけます。このビーカーは透明容器の保冷剤がある側に入れ、容器にふたをします。そして、線香のけむりが充満したら、仕切り板を外します。
仕切り板を外した後、冷たい空気はどのように動いたかを観察し、そのように動いた理由を生徒に考えさせましょう。
また、実験では保冷剤のかわりに氷を、容器のふたのかわりにラップシートを使用してもかまいません。

実験の様子
<着色した冷水と温水を用いる実験>
着色した冷水と温水を用いても実験できます。その際、水の動きをゆっくりさせるために、PVAが入った液体洗濯のり、または高吸水性ポリマー(水1000cm^3に1.2g)を混ぜて行うとよいでしょう。

■あたたまった空気の動きを調べる実験
教科書p.106の図示実験では冷たい空気の動きを調べましたが、今回の実験ではあたたかい空気の動きを調べます。
水そうの中に、火がついた線香を砂に差し込んだビーカーと電球を入れます。続いて水そうのふたを閉めて電球を点灯させ、線香のけむりの動きを見ます。
水そうの中の線香のけむりがどのように動いたか、という観察結果から、あたためられた空気はどのような動きをするのか、生徒に考えさせましょう。

実験の様子。水そうの片方の面に黒い紙をはっておくと、けむりの動きが見えやすい。電球は、発熱の大きいものを用意する。
[地球]地球の大気と天気の変化
3章 天気の変化と大気の動き
(教科書p.93〜107)
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