高校入試分析
化学変化と原子・分子 ―物質の成り立ち―
理科 2年生 2025/4/8
「化学変化と原子・分子」の学習目標の1つは、化合物を分解する実験を通して、分解する前の物質と分解した後の物質の性質を比較して、異なる物質が生成したことを見いだして理解することです。
この単元では、日常生活との関連があるものとして、炭酸水素ナトリウムの分解を扱う問題がよく出題されます。
今回は、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの性質の違いを深く掘り下げた問題を紹介します。
最近、ホームセンターなどで売られている掃除用洗剤には、クエン酸、重曹、セスキ炭酸ソーダなどと書かれているものが見受けられます。汚れの種類ごとに洗剤を使い分け、効率よく掃除ができるという商品のようです。
炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの性質の違いを洗浄効果の違いとして取り上げた面白い切り口の問題ですね。物質の性質についての知識が日常生活に活かされている例として、受験生の興味を引く問題ではないでしょうか。
このような日常生活に結びつく問題は、公立高校の入試問題として頻出ですので、入試前にぜひチャレンジしてほしい問題です。
問題提供:株式会社 英俊社
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ3のいずれか一方はご入力ください。