授業のワンポイント
好きな人や尊敬する人の紹介/2匹のカエル
■Writing 活動Step 2 @(p.97)
ここでは,好きな人や尊敬する人について伝えたいことを,わかりやすくまとまりのある文章にして話すことを目標にしています。
(1)自分が紹介したい人を考えさせます。
【発話例】
T: You know, what do you have to do before you write an introduction?
Yes. You’re right. You have to decide who you'll introduce first, of course.
You'll have a few minutes.
・紹介したい人が決まらない生徒がいれば,家族のだれかについて書かせるようにします。
(2)紹介する人物について何を言いたいかを決めさせます。
・言いたいことを伝えるのに必要な単語や表現を,タブレット端末や辞書等で調べさせます。
・教科書と同様,最低3つの項目について考えさせます。教科書と同じ「職業」「趣味・特技」「人柄」でも,それ以外でもよいでしょう。
【発話例】
T: Now, find at least three pieces of information about the person you'll introduce on the Internet.
Additionally, find the words and phrases you can use for the introduction.
If the person is your family, simply recall what he or she is like and follow the same steps as above.
You'll have 10 minutes for this.
(3)集めた情報を使って,紹介文を書かせます。
【発話例】
T: Have you found the information about your person?
Then, start writing about him or her in the textbook or your notebook.
Even if you don't have enough information, start writing whatever you can.
Raise your hand if you need any help.
You'll have 10 minutes.
・教科書のスペースが狭い場合は,ノート等に書かせます。
・教師は机間巡視しながら,生徒の進捗状況を見て,必要なアドバイスしましょう。
(4)自分の原稿を読み返して,文法等の誤りをチェックさせます。
・わからないことは先生もしくは近くの生徒にたずねるようにさせます。
(5)各自で紹介文を読む練習をします。

■活動の手順と活動例Step 2 @(p.97)
【活動の手運】
(1)Shoのアイデアメモを参考にして,自分が紹介したい人について<アイデアメモ>の各項目のスペースに書き込みます。
(2)<アイデアメモ>をもとに,スピーチ原稿を書きます。
【留意事項】
(1)<スピーチ原稿>の黄緑色枠「始めのあいさつ」「終わりのあいさつ」は定番です。先にここを書いてしまうのも,なかなか活動に取り組めずにいる生徒にとってはよいきっかけとなります。
(2)左の<アイデアメモ>をもとに,@〜Bの順を追って原稿を書くことに取り組みます。
(3)Tool Boxや,p.146のWord Boxの22も参考にするよう伝えましょう。

■Reading 活動p.98
ここでは,2匹のカエルの考え方の違いを読み取り,物語が伝えたいことを理解することを目標としています。
本文は一度だけではなく,複数回読ませるよう工夫しましょう。
【進行例】
■1回目〔事実の確認 その1〕
(1)本文を読み,T/F に答えさせます。
(T/F の例)
@ Mike and Fred start to find a cool and wet place. (T)
A Mike wants to jump into the well. (F)
B Mike jumps into the well, too. (F)
C Fred and Mike start to look for another place. (T)
(2)生徒はペアになり,答え合わせをします。その後,クラス全体で答えを共有します。答えが False の場合,どの部分が誤っているか確認しましょう。
■2回目〔事実の確認 その2〕
(1)本文を読み,次の質問に答えるよう指示する。
(質問例)
@ Mike doesn't like the marsh. Why?
A Where does Fred want to jump in?
B Why does Mike stop Fred?
(2)生徒はペアになり,答え合わせをします。その後,クラス全体で答えを共有します。
■3回目〔音読〕
デジ教音声あるいは教師の指導に従って,本文の音読練習をします。
■4回目〔概念的な理解〕
発展的な問いを課すことにより,物語の教訓についての理解を確認することができます。井戸をあきらめたあと,もし別の場所が見つかった場合,彼らはどう考えるかを生徒に考えさせましょう。

■題材解説p.98
【The Frogs and the Well のあらすじと教訓について】
2匹のカエルが沼地で一緒に暮らしていましたが,夏の日照りで沼の水が干上がってしまいました。2匹はそこを離れ,涼しくて湿っている場所を探しに出かけ,やがて井戸を見つけました。「ここなら暮らせる」と考えた1匹のカエルは,さっそく「さあ,飛び込もう!」と呼びかけました。しかし,もう1匹のカエルはすぐ相手を止めました・そして,井戸も干上がる可能性があることを指摘し,「その場合,深い井戸の中からどうやって出ればよいのか?」と相手を諭しました。井戸に飛び込もうとしていたカエルは納得し,2匹は違う場所を探すことにしました。
この話はイソップ物語の作品の1つで,「後先を考えずに行動してはいけない」という教訓を示しています。
【イソップ物語について】
イソップ物語は,動物や自然現象などに託して人間の性質を風刺的に描き,道徳や教訓を説いた,古代ギリシャの寓話集です。作者とされているイソップ(ギリシャ名アイソポスの英語表記)は紀元前6世紀頃のギリシャ人で,奴隷の身分であったともいわれていますが,その生涯については不明な点が多いといわれています。
その他の代表作と教え・戒めには,次のようなものがあります。
・『アリとキリギリス』…余裕のあるときに将来に備えるべきである。
・『北風と太陽』…力ずくで無理に押し通そうとしても物事はうまくいかない。
・『金の斧』…正直者は救われる。
・『ウサギとカメ』…油断をすると思わぬ失敗を招く,コツコツと努力することの尊さ。
【Project 2】
好きな人や尊敬する人を紹介しよう
【Let's Read 1】
The Frogs and the Well
(教科書p.96〜98)
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