高校入試分析
化学変化と原子・分子 ―化学変化と物質の質量―
理科 2年生 2022/4/12
「化学変化と原子・分子」の学習目標の1つは,化学変化において,反応する物質の質量の間には,一定の関係があることを理解することですね。
この単元の入試問題では,酸化や還元の実験結果から,物質の質量と反応する酸素の質量の比が一定であることを考える問題がよく出題されています。
今回は,反応する物質の質量の比が一定であることはわかった上で,その質量の比を求めることができる実験結果の組み合わせを選ぶ問題を紹介します。
酸化銅を炭素で還元する実験の結果を考察する問題ですね。
ある質量の炭素が物質からうばうことができる酸素の質量は一定になることは,多くの受験生が理解していることでしょう。また,Lさんと同じように,過不足なく反応した実験の結果から,反応する物質の質量の比を求めることも,受験までに何度となく練習しているでしょう。
しかし,Kさんのように,過不足がある実験の結果を比べることで,質量の比を求めることが可能な場合があることを理解している受験生は少ないのではないでしょうか。
過不足なく反応する実験の結果が示されていなくても,質量の比を求めることができることを知るためにも,一度チャレンジしてほしい問題です。
問題提供:株式会社 英俊社
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