今知りたい授業のワンポイント
同じ体積のものの重さくらべ
■準備のポイント
同じ体積で材質の違うもの(鉄、アルミニウム、ゴム、木、プラスチックなど)を準備します。体積が同じという条件を意識させることが大切です。金属は、同じ金属でも、材質が違うと重さも違うことを確かめられるように、鉄とアルミニウムの2つを準備しましょう。
・金属の扱い
教科書p.165「実験2」では、異なる素材でできているおもりとして、木・ゴム・プラスチックと、金属を2種類(鉄・アルミニウム)扱っています。「8.電気で明かりをつけよう」「9.じしゃくのふしぎ」などの単元で、金属でも、性質の異なるものがあることを既に学習しているため、金属の種類による違いについて調べたいという意見が出てくることはごく自然の流れです。また、児童にはなじみが薄い金属ですが、鉛は比較的手に入りやすく、密度が大きいので、アルミニウムなどとの重さの違いを体感させるのによいでしょう。

鉄

アルミニウム
■実験のポイント
まずは、手で持った感覚から重い順に並べるようにします。手の感覚だけでは、各グループの重さの順序に違いがあることから、電子てんびんなどで重さを定量的に調べることの有用性を感じられるようにしましょう。
■別の方法
カップなどの容器に食塩や砂糖などをすり切り入れて、同じ体積のものをつくって比較します。カップなどの容器に入れるものは、すきまができにくい細かい粒状のものがよいでしょう。
液体である水や油を、同じ体積で用意し、重さをはかるということもできますが、事前に液体も「もの」であるということを認識させる必要があるということに留意しましょう。
11.ものと重さ(教科書p.160〜169)
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