今知りたい授業のワンポイント
面積
算数 4年生 2024/9/12
■面積の概念の指導
面積とは、平面上の線で囲まれた形の広さのことです。言い換えると、二次元の図形の大きさを単位面積の何個分かで表したものです。
面積について取り上げるのは第1学年以来なので、面積の概念の導入も長さやかさといった量の概念の導入と同じように、直接比較から導入を図ることが望ましいでしょう。
2量の比較にあたっては、基準となる単位量を決め、その個数によって大きさを表すというのが「測定の原理」です。面積の指導においても、この測定の原理に基づいて、基準となる単位量(1cm^2)が「隙間なく何個並べられるか」で表すという考えをしっかり理解させましょう。
■任意単位から普遍単位への移行を丁寧に行う
ます目の何個分ということは数えるなどして理解できますが、1個のます目である1辺1cmの正方形の面積1cm^2が面積を求めるときの普遍単位であることを理解しにくい児童もいるでしょう。そのような児童に対しては、ます目の数で表す場合と1cm^2を単位として表す場合とを対応させた丁寧な指導を行いましょう。
面積やその表し方について理解の遅い児童に対しては、教科書p.5の△3のような問題で、方眼紙上の1cm^2の正方形を1個ずつ色塗りさせて面積をつくらせるとよいでしょう。それにより、面積が大きくなっていくにつれて平面が広がっていく様子とともに、面積は1cm^2を単位として考えればよいこともわかるでしょう。

10.面積(教科書下巻p.2〜17)
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