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今知りたい授業のワンポイント

ひき算

算数 2年生 2025/7/10

■繰り下がりが2回の筆算

 ひき算の筆算は、たし算の筆算に比べて、児童には抵抗が大きいものです。その原因は、繰り下がりの仕組みが十分にのみ込めないからです。
 繰り下がりの仕組みがのみ込めない原因の1つには、その仕組みが複雑であることが挙げられます。
 指導にあたっては、2回繰り上がりがあるたし算のときと同様に形式化を急がず、計算棒を用いて繰り下がりの意味を確実に理解させましょう。2回の繰り下がりについて視覚的・実感的にとらえられるようにすることが大切です。
 また、繰り下がった数を忘れてしまわないように、繰り下がった数を斜線で消して直す習慣を身につけさせるよう指導しましょう。

■繰り下がりが2桁に及ぶ筆算

 ひき算の筆算の仕方で最も難しいのは、繰り下がりが2桁に及ぶ筆算です。一の位のひき算ができず、十の位から繰り下げようとしても十の位が空位のため、児童が戸惑うからです。
 実際の指導では、下の図のように計算の手順を示す番号の順に計算棒を操作して計算の仕方を考えさせるとよいでしょう。その場合、特に10の束がないので、100の束1つを10の束10こにし、そのうちの1つをさらにばらして計算できるようにするという「繰り下がりが2桁に及ぶ仕組み」を視覚的にとらえさせることが大切です。

[8]たし算とひき算のひっ算(2)(教科書上巻p.102〜113)

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