今知りたい授業のワンポイント
大きな数のしくみ
■数の相対的な大きさの見方
十、百などを単位としてそのいくつ分かで数の大きさをとらえる見方を、「数の相対的な大きさの見方」といいます。この見方は、これまでにも「360は10を何こあつめた数ですか。」(教科書2年上p.77)や「3200は100を何こあつめた数ですか。」(2年下p.89)などの学習を通して培ってきています。
数の相対的な大きさの見方ができない児童に対しては、模擬紙幣を用いて考えさせることが有効です。
例えば、30000円(3万円)は一万円札で何枚になるかを考えさせ、3枚になることをとらえさせます。さらに、150000円、300000円、2600000円などと、金額を大きくして考えさせていきます。さらに、30000円(3万円)は千円札で何枚になるかを同じように考えさせるとよいでしょう。
■数の大小の判断
数の大小についても、これまでに4位数までの数について学習してきています。
そこで学んだ成果である「数を比較する場合は、桁数が多い数のほうが大きい」「同じ桁数の数どうしなら、上の位の数が大きい数のほうが大きい」などが使えることを理解させることが大切です。
■数直線の指導
数直線は、数のイメージをとらえるための1つのモデルであり、数の大小、順序、系列などを直感的にとらえることができるというよさがあります。
児童はこれまでにも、「数の線」として数直線の素地的な学習を行ってきています。これらの経験の上に、「数直線」の用語を正しく指導するとともに、数直線の基本的な次のことをおさえさせておきましょう。
・数直線では、数を線上の点で表すこと
・数直線上では、右にいくほど数が大きいこと(左にいくほど数が小さいこと)
・数直線の目盛りは等間隔であること
・数直線をよむときは、1目盛りの大きさを明らかにすること
[5]一万をこえる数(教科書上巻p.56〜71)
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ4のいずれか一方はご入力ください。