今知りたい授業のワンポイント
種子が発芽する条件
■おもな準備物
・種子
主教材として、インゲンマメの種子を使います。いろいろな品種があり、種子の色も多様で、どれを購入してもよいですが、教科書では茶色のつるなし種(ツルナシインゲン)を用いています。つるなし種のほうが、実ができるまでの期間が短く、背が低いため、植えかえ後の栽培で支柱がいりません。
・実験容器
個人実験やグループ実験を行うので、植木鉢の代わりになる容器が数多く必要になります。プリンカップやイチゴパックなどでよいですが、教科書のようなプラスチック容器や、透明なプラスチックのコップなどを購入してもよいでしょう。ただし、条件統一の観点から、同種の実験では同じ容器を使用する必要があります。
■発芽と芽生え
「発芽」という用語は単元の最初に知らせ、話し合いで使えるようにさせておき、再度実験のときにその意味を押さえるとよいでしょう。
発芽について、これまでの栽培体験から、土の中から子葉が頭を持ち上げた状態や、子葉を広げた状態を考えている児童もいます。しかし、インゲンマメの子葉が地表に出る前に、土の中では発根が起こっています。
発芽について話し合うとき、土の中での変化にも目を向けさせるようにしましょう。種子から根が伸び始めたときを「発芽」、地上に姿を現したときを「芽生え」と区別すると、児童にもわかりやすいでしょう。

発芽した種子
■発芽率・発芽適温
インゲンマメの種子の発芽適温は、20〜30度(最低10度、最高35度)が目安とされていますが、種子の袋をよく読んで、準備するとよいでしょう。
種子の袋には、発芽率80%といった記載もありますが、発芽率は温度や水分量によっても変化し、それらによって発芽する時間も変わります。
★4月の植物栽培情報

( )内は同じ植物を栽培している学年。地域や気候によって、時期が前後することがある。
受けつがれる生命(2)[2]植物の発芽と成長(教科書p.32〜51)
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