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今知りたい授業のワンポイント

単位量あたりの大きさ

算数 5年生 2023/10/5

■異種の2量で表される量の比べ方

 児童は、混み具合については、電車やバスなどに乗ったときの経験があると思われます。
 その経験から、教科書p.158〜159の課題の部屋の込み具合についても、部屋の広さと子どもの数によって「混んでいる」「すいている」ことが決まることは、漠然とではありますが理解できるでしょう。したがって、同じ広さで子どもの数の多少を比べたり、同じ子どもの数で広さの大小を比べたりすることに気づきやすいと考えられます。すなわち、「どちらが一方の量が同じであれば、他方の量の大きさで比べられること」に着目させることが大切です。
 児童は、畳の数も子どもの数も異なると、このままでは比べられないことに気づきます。そのことを明確にしてから、どちらか一方の量を同一の大きさにすればよいことに気づかせましょう。
 例えば、畳の数を同じにする場合には、以下のように考えられます。

@10、8、12の最小公倍数に目をつける。
A室 10×12=120(枚)のとき
 6×12=72(人)
C室 8×15=120(枚)のとき
 5×15=75(人)
D室 12×10=120(枚)のとき
 7×10=70(人)


A10、8、12の公約数に目をつける。
A室 10÷5=2(枚)のとき
 6÷5=1.2(人)
C室 8÷4=2(枚)のとき
 5÷4=1.25(人)
D室 12÷6=2(枚)のとき
 7÷6=1.166…(人)


B単位量あたりに目をつける。
A室 10÷10=1(枚)のとき
 6÷10=0.6(人)
C室 8÷8=1(枚)のとき
 5÷8=0.625(人)
D室 12÷12=1(枚)のとき
 7÷12=0.583…(人)

 1と2の考えが児童から出てくればそれも認め、さらに3の単位量あたりで考えることを誘導します。また、子ども1人あたりの考え方についても同様に誘導しましょう。

11.単位量あたりの大きさ(教科書p.158〜163)

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