今知りたい授業のワンポイント
ものを燃やす前と後の空気の成分のちがい
■実験の準備のポイント
・空気に触れる時間の長かった石灰水は濁っていることがあります。あらかじめ濁りがないか確認しておきましょう。石灰水採水容器を用いると、必要なときにすぐ石灰水を使うことができて便利ですが、石灰水は強アルカリ性で危険なため、ふだんは理科準備室で管理するなど、児童が触れることのないようにしておきましょう。
【石灰水のつくり方】
1.水酸化カルシウムを容器に取った水に入れる。
2.よくかき混ぜた後、ラップシートでおおい、1日置く。
3.上澄み液を取って、蓋のついた瓶に貯蔵する。
・気体検知管の使用説明書をグループに1枚用意します。防水のためにラミネートしておくとよいでしょう。

石灰水。保管容器から、瓶に移すときは、瓶の壁を伝わらせて静かに注ぐ。

二酸化炭素に触れた後の白濁した石灰水
■石灰水の容器の洗い方
石灰水を入れて使用した容器は、実験後すぐに洗浄しましょう。洗浄が不完全なまま数日間放置すると、石灰水が空気中の二酸化炭素と反応してできた炭酸カルシウムが付着してしまい、洗浄してもきれいに落ちなくなります。
もし落ちなくなってしまった場合、うすい塩酸を瓶に入れてすすぎ、付着した炭酸カルシウムを落とすとよいでしょう。炭酸カルシウムは石灰石の主成分で、水に溶けない物質ですが、塩酸と反応して二酸化炭素を発生します。
★4月の植物栽培情報
6月に実施する「[3]植物のつくりとはたらき」に向け、ホウセンカやジャガイモを育てておく必要があります。葉のでんぷん調べでは、ジャガイモの代わりに5年の「受け継がれる生命(2)[2]植物の発芽と成長」でも扱っているインゲンマメを教材として利用することができます。

( )内は同じ植物を栽培している他学年。地域や気候によって、時期が前後することがある。
[1]ものが燃えるしくみ(教科書p.10〜25)
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