今知りたい授業のワンポイント
割合を使って
算数 5年生 2024/11/21
■割合の和や差を考えて解く問題
教科書p.184の問題は、割合の第2用法を使った問題です。この問題では、次の2通りの考え方ができます。
ア.まず、もとの値段の3割が75円であることから、順々に考えていって代金を求める。
250×0.3=75
250−75=175 175円
イ.求めようとしている代金がもとの値段の何倍にあたるかを考えて求める。
250×(1−0.3)=250×0.7=175 175円
今後の発展を考えて、イの方法のように「何倍にあたるかを考えて」という言葉で思考の仕方をまとめさせるようにしましょう。
■線分図や関係図を有効に使う
遅れがちな児童の指導にあたっては、線分図を用いて、2つの量の和や差の関係を調べさせ、関係図に表して考えさせるとよいでしょう。
また、線分図をもとに、割合もたしたりひいたりすることができることも理解できるようにしておきましょう。
■小数・百分率・歩合
歩合も、割合を表す方法の1つです。割合を表す小数が0.1の場合を1割といい、0.01、0.001の場合に、これらをそれぞれ1分、1厘と呼びます。
同種の2量の関係を表す割合は、日常生活の中で多く使われています。
買い物の場面での割引や消費税、食料品などに含まれる成分量なども百分率を使って○%と表示されています。歩合については、これまで以上に百分率と関連づけて感覚的にとらえられるまで親しめるようにしたいところです。「2割引きと20%引きは同じことを表している」と、店の広告を見てすぐに判断できるととても便利です。
13.割合(2)(教科書p.174〜187)
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