今知りたい授業のワンポイント
かけ算の九九
■九九の練習
九九の練習については、次のことを原則として進めていきましょう。
ア.集中的に練習させ、確実に身につけさせること
九九に対する児童の興味や関心の高まりをうまく利用し、機を逃さず繰り返し練習させることが大切です。
イ.変化のある練習方法を工夫すること
学級全員で九九を唱えさせることは効果的な練習ですが、この方法だけを繰り返し行っていたのでは、児童の興味関心が薄れてしまいます。座席の1列ごとに唱えさせたり、個人で唱えさせたり、順に、または逆に九九を唱えさせたり、カードを利用したりするなど、工夫しましょう。
ウ.継続的に練習させること
確実に身につけさせるためには、短時間ずつ、回数を多く、継続して練習させることが大切です。
エ.診断テストを繰り返し行うことによって、九九の誤りを早期に発見し、是正すること
なお、教科書p.14では、九九の練習として「唱える練習」と「カード練習」を取り上げています。これらについても、児童の実態や興味・関心などをもとにいろいろ工夫を加えていくとよいでしょう。
■九九を唱える練習
九九は声に出して唱えさせることから出発します。児童は、声帯の感覚と、聞こえる声と調子とで、反復練習するうちに覚えていくのです。
反復練習は、次の方法を組み合わせて行うとよいでしょう。

■九九を忘れた場合
九九を忘れてしまっても、九九をつくり出していくことができるようにしておくことは大切です。「三六 18」は覚えていても「三七」を忘れたとき、
3×7=3×6+3
=18+3
=21
のように考えて解決できるよう指導を進めましょう。このとき、繰り上がりのあるたし算になるので、必要に応じて「たし算とひき算」の復習をしておくとよいでしょう。
10.かけ算(1)(教科書下巻p.2〜23)
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