今知りたい授業のワンポイント
かえますか? かえませんか?
■見積もりの素地となる経験
第4学年で概数とその計算の学習をし、第4学年以降に見積もりの方法などを活用します。第1学年から第3学年では、「答えがだいたい何十くらい」など答えの見当づけをしたり、「何十はこえない」など数の範囲を見極めたりする見積もりの素地を身につけます。
教科書p.128〜129では、後者の数の範囲で判断し表現する活動を通して、見積もりの素地を経験させます。第1学年ということで、50や、50が2つ程度で判断できる問題を扱っています。
■50を超えない数の見積もり判断
教科書p.128【1】の(あ)の問題(「50円でチョコレートがかえますか。」)では、50−48=2と式を立て、おつりが2円なので買えると判断するのではなく、十の位に着目して、50円を超えないので買えると判断させます。つまり、計算で判断するのではなく、数の範囲で判断させるのです。そうすることで、上の位から数を見ていく暗算や見積もりのための、数の処理の素地となる経験を積み重ねることができます。
(う)の問題は、100円(50円2つ)で48円のチョコレートと47円のガムを買う場面になっていますが、基本的には、「50円で48円のチョコレートが買える、50円で47円のガムが買える」と考えさせましょう。
さらに、買えると判断したわけの説明の仕方を知ることで、見積もりを判断する力を高めるとともに表現力を育てることができます。
■50を超える数の見積もり判断
教科書p.129の【2】の(あ)の問題は、p.128の【1】の問題と反対に、50を超える数の範囲の判断の場面を扱っています。
(あ)(「50円でせんべいがかえますか。」)では、50−52がひけないので買えないと判断するのではなく、十の位と一の位に着目して、50を超えるので買えないと判断させましょう。ここでも、計算で判断するのではなく、数の範囲で判断させます。
かえますか? かえませんか? (教科書p.128〜129)
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