今知りたい授業のワンポイント
100cmをこえる長さ
■100cmをこえる長さの表し方
メートル法では、長さをはじめとして、かさ、重さなどの大きさを単名数で表すことが一般的です。
しかし、「120cm」という表記では100cm(1m)を基準とする意識は持ちづらく、「1.2m」という小数による表記は未習事項を含みます。そこで、第2学年では、「1m20cm」のような複名数の表し方により、1mを基準として長さを捉えることを指導します。
指導にあたっては、120cmのように長い長さを測定するためには長いものさしが必要であり、また、それに応じてcmより大きい単位があると便利なことに気づかせます。そして、100cmが1mであることを知らせ、
120cm → 100cmと20cm → 1mと20cm → 1m20cm
というように、複名数の表し方を捉えさせるようにしましょう。
■1mの量感を豊かにする
新しい長さの単位mを知ったら、1mがどのくらいの長さであるかという量感を養うことが大切です。それによって、「1mの何個分」という見方で長さを捉えようとする意識が芽生えます。
児童は、1mの長さがどの程度かという感覚について、両手を広げた長さを1mのものさしで測る学習を通して体験しています。教科書p.79では、1mの量感をより確かなものにするために、1mのテープをつくったり、身の回りから1mくらいの長さのものを見つけたりする活動に取り組ませます。
テープを切らせる際には、両手を広げるなどして十分に見当づけてから切らせましょう。切り取ったテープは順に並べて貼り付けさせ、どのテープが1mにいちばん近いかを考えさせます。皆に予想させた後に、1mのものさしを使って実測して確かめさせるようにしましょう。
14.100cmをこえる長さ(教科書下巻p.76〜83)
アンケート
よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ4のいずれか一方はご入力ください。