今知りたい授業のワンポイント
○や△を使った式、変わり方とグラフ
■○や△を使って簡潔な式に表すこと
○や△を使った式では、○をプレイスホルダー(数値をあてはめる場所)としてみて、○にいろいろな数をあてはめ、それに伴って△にあてはまる数が決まるという見方ができるように指導しましょう。ことばの式には、こうした変数の見方や関数の見方を伸ばす働きがないので、○や△を使った式に移行させる必要があります。
○や△を使った式は、抽象的なので児童にはわかりにくいでしょう。そこで教科書p.84では、具体的な場面を取り込んで2つの数量を一般的なことばの式でまとめさせることから始め、そのことばの式を次の3つのステップで抽象化させています。
第1段階 ことばの式に表す
第2段階 ことばの頭文字を使った式に表す
第3段階 頭文字を○、△に置き換え、○、△を使った式に表す
■○や△を使った式の活用の仕方を理解させる
○や△を使った式の学習のポイントは、次の通りです。この単元では3を意識させましょう。
1.○や△を使った式に表すこと
2.○や△をあてはめる場所だと理解すること
3.○や△を使った式の有用性を理解すること
■関数のグラフとしての折れ線グラフ
伴って変わる2つの数量の変わり方の特徴や様子を、表や式に比べて、グラフは視覚的に一目で捉えることができるというよさがあります。
教科書p.87[1]のイやウの問題のように折れ線グラフの範囲を超えた部分の数量をよみ取れない児童がいます。それは、可視化された折れ線グラフで変化の様子の特徴をよみ取っていないことが原因です。このようなつまずきに対しては、可視化されている部分から変化の様子をしっかりよみ取らせ、推測させましょう。単に直線を伸ばしましょうと助言するのではなく、なぜ伸ばしてよいのかその理由を明らかにしていくことが大切です。
15.変わり方(教科書下巻p.82〜88)
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