エデュフル

今知りたい授業のワンポイント

前進と左右の回転によるプログラミング

算数 2年生 2025/2/20

■プログラミングのねらい

 算数科におけるプログラミング学習では、解決プロセスを適切に細分化することや、効率的に解決するための手順を考えることなど、算数の問題解決を通して育まれる資質・能力と関連付けて指導することが望ましいでしょう。
 教科書p.110では、プログラミングに使う「命令」を与えていますが、まずは、場面と目的からどのような命令が必要かを考えさせるとよいでしょう。
 プログラミングとして「順次」のみを取り扱うことになりますが、p.111のアでは、「前に1すすむ→右をむく→前に1すすむ」や「右をむく→前に1すすむ→左をむく→前に1すすむ」などが考えられます。
 プログラミングでは可能な限り手際のよいプログラムが望ましいですが、まずは、目的は同じでもいろいろなプログラムが考えられる面白さに重点を置き、手際の良し悪しはプログラミング学習を通して徐々に感得させていくようにしましょう。

■「右をむく」命令と「左をむく」命令

 「右をむく」命令は右に直角に回転する命令であり、「左をむく」命令は左に直角に回転する命令ですが、直角であること(真横を向くこと)は理解できたとしても、右を左の区別がつきづらい児童もいます。そのため、p.110「めいれい」で示した3つの命令をそれぞれ実行したときのイメージは、黒板に掲示しておくなど、いつでも確認できるようにしておくとよいでしょう。
 教科書p.110〜111では、「右(左)をむく」命令は、絶対的な座標で右(左)を向くことではなく、現在の向きから相対的に右(左)に直角に回転するという意味であるということをきちんと押さえておくようにしましょう。児童自身にロケットの役を演じさせ、「右をむく」命令と「左をむく」命令を受け取ったときにどのように動けばよいかを考えさせるなど、実際に自身で演じることによって意味を掴ませることも効果的です。

 また、第2学年の学習範囲から直角(90度)に限定していますが、第2学年の「本やノートのかどの形や三角じょうぎの1つのかどの形は直角になっています。」という身のまわりにあるものの一部の形をとらえた直角の理解に加えて、プログラムを実行し、ロケットが直角に向きを変える様子を動的にとらえることで、角を回転角としてとらえる第4学年の学習の素地体験ができます。

わくわくプログラミング(教科書下巻p.110〜111)

アンケート

よろしければ記事についてのご意見をお聞かせください。
Q1またはQ4のいずれか一方はご入力ください。

Q1:この記事は授業準備のお役に立ちましたか。
Q2:この記事の詳しさは適切でしたか。
Q3:この記事の公開時期は授業準備タイミングとあっていましたか。
Q4:その他、ご意見・ご感想をお聞かせください。

全角で512字まで入力できます。